取扱説明書の多言語化で広がる市場対応力――決め手は高品質な翻訳・DTP、豊富な業界事例、翻訳メモリ活用提案

サーモス株式会社様

翻訳

取扱説明書の多言語化で広がる市場対応力――決め手は高品質な翻訳・DTP、豊富な業界事例、翻訳メモリ活用提案

 


取材ご協力:サーモス株式会社 
(お写真左から)マーケティング部 ゼネラルマネジャースタッフ 平松様、マーケティング部 商品情報課 商品グループ 鈴木様、マーケティング部 商品情報課 商品グループ 井田様

サーモス株式会社 概要

・設立:1980年

・資本金:3億円

・事業内容:ステンレス製魔法びん、真空保温調理器等を中心とした家庭用品の製造・販売。 (https://www.thermos.jp/

ご利用サービス

・取扱説明書の翻訳 - 日本語から英語/中国語(簡体字)

プロジェクトの背景・課題

――HS:ヒューマンサイエンスに依頼したプロジェクトについて教えていただいてもよろしいでしょうか?

平松様:私たちはステンレス製の魔法瓶や家庭用調理器具を製造していますが、これまで取扱説明書を日本語版のみで提供してきました。 しかし、訪日外国人や在日外国人のお客様が増加する中で、多言語対応の必要性を感じ、昨年から本格的に翻訳プロジェクトに取り組み始めました。現在は英語版と中国語(繁体字)版の制作を進めています。


――HS:プロジェクトに取り組む中で、抱えられていた課題感があればご教示ください。

平松様:課題としては、既存の取扱説明書が日本語のみであったため、多様なお客様に十分対応できていない点が挙げられます。 社内では翻訳経験が不足しているため、外部の専門的な支援が求められていました。


ヒューマンサイエンスを選んだ理由――決め手は、3つの強み

①高品質な翻訳とDTP
②業界事例の豊富さ
③納得感のある翻訳メモリの活用提案


――HS:ヒューマンサイエンスにご依頼されたきっかけ、見つけたきっかけについてお聞かせいただけないでしょうか?

鈴木様:マニュアル関連のセミナーなど、情報収集をしていた際に御社を知りまして、ホームページにて翻訳とDTPの両方に対応できる点や、多岐にわたる実績を持つ企業であることを知りました。


――HS:翻訳とDTPの両方に対応できる点や、実績をご評価いただけたとのこと、大変嬉しく思います。


――HS:翻訳とDTPの2つの側面で比較されたとのことですが、どのような基準で協力会社を選ばれたのでしょうか?
平松様:そうですね。Webで「取扱説明書 翻訳」と検索して、いくつかの企業を比較しました。御社を含めて2社で検討したのですが、翻訳はもちろんのこと、「DTPも対応できるのかどうか?」という点も重視しました。

――HS:決め手となったポイントは何でしたか?
平松様:いくつか挙げると、まずコストパフォーマンスが良いと感じたことです。それに、広い業界での事例が豊富で、メーカーやIT、公共機関まで幅広く対応しているという経験値の部分も大きかったです。

――HS:翻訳メモリの活用提案についてもお話がありましたね。
平松様:はい、その点も評価ポイントでした。翻訳資産を蓄積して活用する提案が具体的で、製品のマイナーチェンジにも対応できるというところが納得感につながりました。他社も同様の提案をしていましたが、御社の説明が最も腑に落ちました。

――HS:そのほかに、評価された点はありますか?
平松様:提案資料が定量的で説得力がありました。今後の仕事に真摯に向き合ってくれるという印象も強かったです。また、初期費用がかかるのは当然としても、長期的に効率化できる期待感がありました。

――HS:最終的な決定はどうされましたか?
平松様翻訳とDTPがどちらも高い水準であること、幅広い業界での実績、繰り返し作業の効率化提案、この3つが決め手でした。納得感のある提案内容で依頼を決めましたね。

導入効果とヒューマンサイエンスへの評価

――HS:翻訳された取扱説明書の納品後、反響などはございましたか?

平松様:数機種のみの対応に留まっていますが、英語版と中国語(簡体字)版の取扱説明書が公開され、 まだ限定的な展開ではありますが、確実に効果を感じています。

――HS:納品に至るまで、弊社の対応はいかがでしたか?

平松様:翻訳作業は非常にスムーズに進みました。御社の翻訳メモリ活用により、効率化が進んだ部分もあったのではないでしょうか。

――HS:弊社のサービスや対応の中で、改善点について、何か感じられたことがありましたか?

平松様:やり取り自体はスムーズで、修正指示も適切に反映されており、とてもやりやすいと感じています。ただ、同じ原文でも製品ごとにわずかに異なる場合があり、翻訳文だけではその違いが分かりづらいことがありました。そうした場合、コメントで意図や背景を補足していただけると助かります。また、単語や表現方法が異なるケースがあり、意味は同じでも表現が変わる理由についても説明があるとさらに良いと思いました。

――HS:翻訳メモリは、過去に翻訳した内容をデータベース化したもので、原文の一致率に応じて既存の訳文を適用する仕組みです 。 メモリと完全一致する原文が再出現した場合には、対応する訳文がそのまま自動挿入されます。
一方で、原文に一部相違(例:部品名や助詞)がある場合は、翻訳メモリの一致率が100%に満たず、翻訳者の裁量によって異なる表現で訳出される場合があります。
翻訳者の裁量で変更された場合には、変更の意図や背景をコメントなどで補足することを検討させていただきます。


――HS:取扱説明書の翻訳というプロジェクトでしたが、普段の業務の中で翻訳が必要になる場面はあるのでしょうか?
井田様:海外の工場とやり取りをする際、英語が必要になることがあります。


今後の展望について

――HS:今後の活用のイメージや展望についてお聞かせいただけますか?

平松様:はい。『ステンレス製の魔法瓶』や調理器具といった商品群を中心に進めています。現在は主に『真空断熱ケータイマグ』(持ち運び用水筒)のカテゴリーに注力していますが、これが一巡すれば次のカテゴリーに展開を検討していきたいと考えています。
また、対応する言語については現在『英語』と『中国語(簡体字)』としていますが、将来的には対応言語を広げていくことも考えています。


――HS:翻訳以外の点について、弊社からの提案や課題に関して、何かお気づきのことやご意見をいただけますと幸いです。

平松様:はい、例えば翻訳結果をチェックする際に、翻訳メモリを活用して既存の訳文と新規部分を明確に区別できる仕組みがあれば、チェックの手間が大幅に減ると思います。現在は人手で全てチェックしているため、効率化の余地があると感じています。また、新しい技術として生成AIを活用し、翻訳結果をAIでチェックしたレポートも併せて納品いただくなどの方法も可能性があるのではないかと考えます。


――HS:翻訳メモリの活用に関しては、どの部分が再利用されたのかを一目で確認できる仕組みがあれば便利ということですね?

平松様:そうですね。その部分をグレーアウトする、また新規部分をボールドや赤字で強調するなど、視覚的にわかりやすくすることで効率的なチェックが可能になると思います。これは今後、貴社でのサービス改善に役立つアイデアとしてご検討いただければと思います。


――HS:本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
お話を伺う中で、御社の取り組みについて深く理解することができ、大変有意義でした。今後とも、さらにご活躍されることをお祈り申し上げます。


ヒューマンサイエンス担当者より

サーモス様のプロジェクト進行にあたり、弊社を翻訳パートナーに選んで頂き大変光栄です。誠にありがとうございます。引き続き、プロジェクト推進に向けて尽力させて頂きます。
ヒューマンサイエンスでは、翻訳作業のみならず、DTPや翻訳に適したファイル形式のご提案等も含め包括的なサポートをさせて頂きます。また、生成AI関連の調査、検証、活用も行っております。
フィードバックとして頂いたAI活用についても、貴重なご意見として受け止めさせて頂きつつ、今後のさらなるサービス向上に向けて精進してまいります。



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