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翻訳におけるローカライズとは?医療翻訳との関連についても解説!

翻訳におけるローカライズとは?医療翻訳との関連についても解説!

産業翻訳、とりわけIT翻訳やマーケティング翻訳を語るうえで「ローカライズ」は欠くことのできない要素となっています。
そこで今回は、翻訳におけるローカライズと、医療翻訳との関連についてご紹介してまいります。

目次

1. ローカライズとは?


「ローカライズ」を辞書で調べてみると、デジタル大辞泉では「地域化」とあり、「地域化」を孫引きしてみると、「ある言語に対応して開発されたソフトウェアを、他の言語に対応させること。…」とあります。
一方、実用日本語表現辞典で「ローカライズ」を調べてみると、「「localize」とは、ある特定の地域や言語に合わせて製品やサービスを適応させることを指す。ビジネス用語として、特にIT業界で多く使われる。ソフトウェアやウェブサイトの翻訳やデザインの変更など、地域の文化や言語に適した形にすることが含まれる。」とあります。
狭義にはソフトウェアの他言語版の開発を指し、より広義の意味としては、ウェブサイトや商品・サービス等の他国への展開において、対象国の文化・言語に最適化させることを指しているといえそうです。

1-1. 対象国に最適化した翻訳を提供する

辞書の定義的には、ソフトウェアのUIやウェブサイト、製品の付属文書等の翻訳がなされていれば、ローカライズの条件を満たしているように見えます。
しかし、昨今はそこから一歩踏み込んで、デザインやマーケティング戦略も含めて「対象国の文化・言語に最適化させる」ことが求められているようです。
翻訳においては、たとえば原語の国のテレビ番組の内容に由来するようなスラングを対象国の読者がピンとくるように配慮して訳すことや、広告文を訳すときも対象国の宗教や倫理観などを考慮することにより、より自然な訳にすることができます。

1-2. 迅速な世界規模のリリースに貢献する

ローカライズが重視される背景には、ソフトウェアの他言語版の開発にせよ、ウェブサイトや商品・サービスの他国への展開にせよ、企業はそれらをより迅速に遂行しなければならないという事情があります。
そういった企業のミッションを果たすために、翻訳もまた、対象国の文化・言語に最適化しながら、迅速に進めていく必要があります。

2. 医療翻訳で求められるローカライズ的要素とは?


まず前提として、規制当局のルールや製品の仕様、製造者のサービス体制等は国により異なるため、それらへの対応が必要なのは言うまでもありません。
では、それ以外に求められる要素はあるのでしょうか?

2-1. 文化的要素を排して専門的内容を正しく伝えることが第一

医療翻訳で扱う医薬品の作用機序や医療機器の仕様は原則、世界共通であり、どんな言語であっても内容に相違がないようにすることが第一です。
国々の文化や言語を尊重した訳にするのとは逆に、文化や言語の違いによる影響を排して専門的内容を正しく伝えることが重要になってきます。
例えば、海外医学誌投稿のために論文を英訳するとき、日本語独特のあいまいな言い回しや発想の影響を受けて訳すと、研究内容が優れていてもアクセプトされないリスクがあります。

2-2. 文化や言語を尊重した訳が必要な場合も

一方、読者が医療従事者以外の場合、例えば、一般向けに医薬品を紹介するWebページでは、医薬品により患者のQOLが向上した例を紹介するときなどに、日本人の感性にマッチした惹句をつかって訳すセンスが必要となる場面もあるでしょう。
医療従事者向けのコンテンツであっても、ブログ、講演や対談、トレーニングコンテンツではときに日本文化や日本語の特性に配慮した翻訳が必要です。
一般に講演や対談における英語国民のドクターの発言は、日本語訳ではやや丁寧な言葉遣いにした方が自然に感じられる場合が多いようです。

2-3. 迅速な対応が求められる国際共同治験

ところで、前述した「製品・サービスの迅速な世界規模のリリース」に近い概念をメディカル分野からあげるとしたら、医薬品の「国際共同治験」があるでしょう。
厚生労働省の資料『国際共同治験とは』によれば、「新薬の世界規模での開発・承認を目指して企画される治験であって、一つの治験に複数の国又は地域の医療機関が参加し、共通の治験実施計画書に基づき、同時並行的に進行する臨床試験。主に第Ⅲ相試験が対象とされている」とあります。
治験実施国で統一された実施計画を策定して、世界全体で同時進行的に治験を行うことにより、新薬の承認が遅れてしまう国が生じる、いわゆるドラッグラグを克服しようとするものです。
治験では、薬物動態試験、毒性試験、安全性試験の報告書、治験薬概要書、治験実施計画書、同意説明文書、治験総括報告書、症例報告書等々、膨大な文書が発生するためそれらの迅速な翻訳も求められます。


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3. まとめ

3-1. 豊富なローカライズとツール活用の実績とノウハウを備えたヒューマンサイエンスの翻訳サービス

ヒューマンサイエンスは、IT大手企業のローカライズや、大手企業・グローバル企業の製品・サービスに関するドキュメントの多言語翻訳に関する長年の経験とノウハウの蓄積があります。
翻訳・ローカリゼーション実績|ヒューマンサイエンス

また、翻訳支援ツール、機械翻訳、チェックツールの開発・開発の実績とノウハウを蓄積し、多くの翻訳・ドキュメント制作を手掛けてまいりました。
翻訳サービス特長|ヒューマンサイエンス

3-2. 医療翻訳もヒューマンサイエンスにお任せください

医療翻訳においても、ヒューマンサイエンスは「高い専門性を備えた人×定評のある翻訳テクノロジー」で高品質な翻訳をご提供いたします。

高精度かつスピーディで高いコスト効率を実現するテクノロジーと、優秀な翻訳スタッフによる弊社の医療翻訳サービスは、ローカライズで求められるニーズにもお応えできます。

4. ヒューマンサイエンスの医療翻訳のご紹介

ヒューマンサイエンスでは、人手翻訳サービスやポストエディットサービスをご提供しております。TradosやPhrase TMS (旧称Memsource)等の翻訳支援(CAT)ツールや、自動翻訳ツールを活用し、翻訳の効率化と品質向上に取り組み、お客様の更なる発展に貢献してまいります。
お悩みやご興味などございましたら、是非お気軽にお問合わせください。


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