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スキャンしたPDF資料に自動翻訳をかけるには

スキャンしたPDF資料に自動翻訳をかけるには

業務の中で紙の資料をスキャンしてPDFファイルとして保存しておく場合があります。また、そういったPDFファイルを取引先から受け取る場合もあります。このようなPDFファイルを自動翻訳したい場合、どのような方法があるでしょうか。
この記事では、PDF翻訳がうまくいかない理由と解決する方法をいくつかご紹介します。業務中の翻訳作業を効率化したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。


PDFファイルの中にはスキャンした資料が画像として格納されており、テキストデータとして取り出すことはできません(このPDFファイルを「画像PDF」または「スキャンPDF」と呼びます)。そして、自動翻訳サービスの多くはテキストの翻訳にしか対応していません。そのため従来は、自動翻訳する前に、画像をテキストに変換するOCRと呼ばれる処理が必要でした。また、自動翻訳したあとの訳文ファイルでは、レイアウトが維持されないことがほとんどです。
元のデータ通りのレイアウトに直すためには、編集作業が必要になります。こうした手順を踏む必要があるため、PDF翻訳をスムーズに進めることができないのです。




Google翻訳アプリには「リアルタイム カメラ翻訳」と呼ばれる機能が搭載されています。アプリを起動して、スマートフォンのカメラを翻訳対象の資料に向けると、レイアウトを維持したまま自動翻訳することができます。たいへん便利ですが、Google翻訳アプリは無料サービスであり、翻訳文書の機密が保持されません。利用規約上、データが二次利用される可能性があるためです。Google翻訳アプリを使って業務資料を翻訳することには問題があります。ビジネスシーンで使用するような機密性の高い文書のデータ流出は、会社の信用問題にも直結するため、利用シーンには注意しなければなりません。


Google Cloud Translation APIの使い方

今月、Google Cloud Translation APIのドキュメント翻訳機能の提供が始まりました。このAPIを使うと、Google翻訳アプリのリアルタイム カメラ翻訳と同等の機能を実現でき、レイアウトを維持したまま画像PDFを自動翻訳できます。また、Google社がデータを二次利用しないため、データの機密も保持されます。


早速、ドキュメント翻訳機能を試してみました。まず、弊社の英語ホームページを印刷し、その紙をスキャンして画像PDFを作成しました。以下の画像は、その画像PDFから抜粋したものです。


これをTranslation APIのドキュメント翻訳機能を使って日本語に自動翻訳しました。


ご覧のとおり、レイアウトを維持したまま自動翻訳できました。文が正しく認識され、翻訳精度も高いものです。

DeepLを使ってPDFファイルを翻訳する方法

「DeepL」とは、DeepL社が提供している翻訳サービスです。翻訳の精度が高いと評価されており、日本語や英語、ドイツ語をはじめとした26言語に対応しています。100以上の言語に対応するGoogle翻訳と比較すると、対応言語数が少ない印象を受けるかもしれませんが、ビジネスシーンでよく使われる言語のほとんどに対応しているため、DeepLでも十分だといえるでしょう。使用方法はとても簡単。DeepLのサイトにアクセスした後、「テキスト翻訳」を選択して翻訳したいテキストを貼り付け、翻訳先として希望する言語を選択すれば、自動で翻訳ができます。

DeepL翻訳には、無料版と有料版があります。それぞれセキュリティ面や翻訳できる文字数などが異なりますので、利用する際はご自身の使い方に合ったプランを選択しましょう。
有料版である「DeepL Pro」の利用を希望する場合は、直接DeepL社に申し込む、あるいはDeepL翻訳エンジンを搭載しているMTrans Teamのサービスを選択するという方法があります。
DeepLの無料版と有料版(DeepL Pro)の違いについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
>DeepLの無料版と有料版(DeepL Pro)の違いとは? ~料金、セキュリティ、文字数~

MTrans TeamでPDF翻訳する方法

MTrans Teamは、ワンステップで簡単に外国語テキストを翻訳できる自動翻訳システムです。急に翻訳の必要が生じた際にもすぐに利用を開始できます。あらかじめMTrans Teamのウェブページにログインしておき、テキストボックス内に自分が翻訳したい文章を入力するか、翻訳したいファイルをドラッグアンドドロップで取り込めば、翻訳を開始することができます。

MTrans Teamの特徴は、利用回数を重ねるごとに機能の生産性が向上することです。MTrans Teamを導入すると専用のデータベースを利用することになり、業界用語や社内で頻繁に使われる言い回しなどを学習し、次回以降の翻訳時に再利用することができます。会社全体で用語を統一したり、修正コストを削減したりすることにもつながるため、業務の効率化も期待できるでしょう。

弊社では、お客様からの要望に応えるべくお客様からの要望もあり、弊社では画像PDFの自動翻訳を簡単に利用できる自動翻訳サービスの開発を進めています。
MTrans Teamでは、万全なセキュリティ体制が整っているため、一般的なオンラインサービス利用時のように、データ流出の心配をする心配もありません。
弊社MTransソリューションにご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。



関連サービス

AI自動翻訳ソフトMTrans Team

Officeをかんたん翻訳ソフトMTrans for Office

MTrans for Memsource

MTrans for Trados

 

 

 

 

 

執筆者情報

中山 雄貴ランゲージソリューション部
ローカリゼーショングループ
自動翻訳チームリーダー

  • ・15年以上にわたって翻訳、レビュー業務を担当しつつ、自動翻訳技術の開発、導入支援を行う。
  • ・お客様と社内のポストエディット案件の品質と効率を技術的に改善。
  • ・JTF翻訳祭、TCシンポジウム、AAMT、TAUS、LocWorld等、日本および海外での発表多数。
  • ・『通訳・翻訳ジャーナル』『産業翻訳パーフェクトガイド』に機械翻訳に関する記事を寄稿(いずれもイカロス出版)。
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