横河電機株式会社 概要

・設立:大正9年 (1920年) 12月1日
・資本金:434億105万円 (2020年3月末現在)
・従業員数:18,107人 (連結)
・事業内容:制御事業・計測事業・航機その他事業
背景
社内翻訳者の負荷を軽減し、業務効率化を実現したい
横河電機株式会社は、国内最大手の計測・制御機器メーカーです。
IA-SS SDC 開発革新推進部ドキュメント開発課では、以下の製品をはじめとする、制御システム関連のマニュアルを作成・翻訳しています。
・統合生産制御システム(DCS)「CENTUM VP」
・安全計装システム「ProSafe-RS」

統合生産制御システム CENTUM VP
翻訳においては、主に日本語から英語に年間数百万文字という大量のドキュメントを翻訳する必要があります。
数名の社内翻訳者が、翻訳ソフトウェアのTradosを活用して翻訳を実施しています。
社内翻訳者の負荷軽減のために、機械翻訳導入を検討する中で、2020年2月にヒューマンサイエンスに問合せをいただきました。
ヒューマンサイエンスを選んだ理由
Tradosのプラグインとして、動きがスムーズ
翻訳業務において、Tradosと機械翻訳の連携が必須でした。
数年にわたって情報収集を実施し、5社以上の機械翻訳サービスのトライアルを行い、検証を行いました。しかし、「動作が不安定」「エラーや翻訳結果がでない」など、業務の中で活用するには不十分であるという結果でした。
その中で、ヒューマンサイエンスの「MTrans for Trados」のトライアルを2020年の2月末から2週間実施しました。
・Tradosのプラグインとして、動きがスムーズ。翻訳実務についている者たちの評価がよい
・トライアル最中に発生した疑問に対するレスポンスが早く、対応も丁寧。サポートが良く、安心して任せられると思った。
という評価をいただき、導入決定いただきました。
導入効果
従来の翻訳プロセスでは難しい納期達成が可能に
「担当する翻訳タスクの中には、納期がかなり厳しい依頼もあり、MTrans for Tradosを使わなければ納期の達成は不可能だったと感じるものもありました。
急ぎの翻訳を担当するとき、MTrans for Tradosの訳文が存在するという安心感から、納期に対するプレッシャーがかなり軽減されています。
技術的に難易度が高い記述で、翻訳者が内容を理解するのに苦労する場合でも、MTrans for Tradosは割と素直に逐語訳に徹しているので、そこから内容を掴んでリファインすることができます。
MTrans for Tradosは、意訳や超訳を生成しないので、訳文を「解釈」する必要が無く、意図した訳文になっていない場合にも、編集を要する箇所を特定しやすいです。」
(IA-SS SDC 開発革新推進部 ドキュメント開発課 翻訳担当者様)
ヒューマンサイエンスへの評価
漠然とやりたいと考えていたことを具体的に形にしてくれました
「MTrans for Tradosを開発なさった皆様に、一人の翻訳者として心からの賛辞と感謝を送ります。翻訳業務に初めて本格的に機械翻訳を導入したこともあり、業務効率化への貢献度合いは社内でも注目されています。
今後の課題は、ポストエディットの負荷を減らすことです。訳文の品質は問題ないのに、スタイルの適用を手作業で修正する必要があります。ヒューマンサイエンス社からは、用語や表現をカスタマイズする「カスタムエンジン」や、翻訳プロセスを変えることによる品質改善をご提案いただきました。いただいたご意見を参考に、自分たちにできることを検討したいと思います。
今後も効率化のためのサポートを期待しています。」
(IA-SS SDC 開発革新推進部 ドキュメント開発課 翻訳担当者様)