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機械翻訳後のポストエディットを効率化するには?

機械翻訳後のポストエディットを効率化するには?

機械翻訳が広まるにつれ、ポストエディットの需要も高まってきています。しかしながら、人手翻訳との作業性の違いから翻訳者には敬遠されがちです。
しかし、人手翻訳とポストエディットの作業の違いを正しく理解し、ポストエディット作業の一部を自動化することで、ポストエディット作業を効率化し、翻訳者の負担を減らすことも可能です。

 

 

目次

1. 人手翻訳とポストエディットの違い

2. 翻訳者がポストエディットを嫌がる理由

3. ポストエディットは自動化できる

4. まとめ

 

 

1. 人手翻訳とポストエディットの違い

ポストエディットは、基本的には人手翻訳の経験がある翻訳者が担当しますが、作業性が人手翻訳とは異なります。
具体的には何が異なるのでしょうか?

 

 

人手翻訳では作業のうち、63%が訳文の入力(タイピング)を占めます。
対してポストエディットでは、「流暢さの確認/修正」で35%、「正確さの確認/修正」で22%を占めます。
人手翻訳とは異なるノウハウが必要です。

 

2. 翻訳者がポストエディットを嫌がる理由と機械翻訳文の特徴

作業性が人手翻訳と大きく異なるため、ポストエディット作業を習得することに抵抗を感じる翻訳者が多いようです。
しかも、ポストエディット単価は人手翻訳よりも低いため、なおのこと心理的ハードルが高くなります。
用語やスタイルの修正という地味な作業に手をとられることも翻訳者がポストエディットを避ける要因のひとつです。
機械翻訳を推進していくには、発注側となる事業会社の翻訳部門や翻訳会社が、翻訳者の負担を取り除くサポートをしていく必要があります。

 

ポストエディットの難しさはどこにあるのでしょうか。一般的に、機械翻訳文の問題点として以下のことが挙げられます。

  • ・翻訳は文単位。文脈に応じた表現や用語で訳せない
  • ・係り受けが間違っていることがある
  • ・用語/スタイルが統一されていない
  •   サービス名の英語/日本語がばらばら
  •   英数字、記号の全角/半角がばらばら
  •   全角と半角の間にスペースを入れられない
  •   カタカナ語の末尾の長音がばらばら、など
  • このような機械翻訳のエラーの一部でも効率化できると翻訳者の負担は減るのではないでしょうか。

     

    3. ポストエディットは自動化できる

    ポストエディット依頼者側で、翻訳者の作業性向上のためにできることは何でしょうか。
    大きく3つあります。

     

    ①品質要件の明確化
    クライアントと品質要件を合意し、翻訳者と共有しましょう。

     

    ②正確さ、流暢さの改善
    機械翻訳エンジンは日々アップデートしています。複数のエンジンを定期的に比較し、最善のものを使用するようにしましょう。

     

    ③用語、スタイルの自動修正
    ポストエディット作業の中で、可能なものは自動化しましょう。
    エンジンの用語機能、スタイル機能を活用することも有効な手段です。

     

    ここでは、Memsource/Trados上で、用語、スタイル自動処理を行う MTrans for Memsource/Tradosを紹介します。

     

     

    こちらは、Google翻訳にかけた文章です。
    スタイル:コロンが全角。不要なスペースがある。
    用語:用語集とは異なる訳語が使われている。
    スタイル、用語ともにポストエディットで修正する必要があります。

     

     

    こちらは、MTrans の自動ポストエディット機能を有効にして機械翻訳をかけたものです。

    • スタイル:コロンが半角。不要なスペースが削除されている。
    • 用語:用語集の訳語が使われている。

    用語とスタイルが自動的に適用されています。

     

    スタイルと用語の自動処理で、具体的にはどの程度作業負荷が減ったでしょうか。
    109のセンテンス(文)に対する修正量、時間を見ていきましょう。

     

      Google MTrans
    修正率 87%(95/109文) 0%(0/109文)
    修正箇所の数 661 0
    修正時間 25分5秒 0秒
    訳文の品質
    (翻訳者が正確さ/流暢さに集中できなかった)

    (翻訳者が正確さ/流暢さに集中できた)

     

     

    Googleの場合、109センテンスのうち、87%の文に修正が必要でしたが、MTrans はゼロ。
    修正時間も25分の差がつきました。
    作業時間が短縮できた上に、翻訳者が正確さ/流暢さの確認に集中できるため、訳文の品質も向上しました。

     

    4. まとめ

    このように、スタイル、用語の自動化ツールがある場合は、積極的に活用すると効率化だけではなく、品質の向上にもつながります。

     

    MTrans(エムトランス) for Memsource/Tradosは企業のお客様のために弊社で開発した機械翻訳ソリューションです。MTransを導入するとGoogle/DeepL/Microsoftの機械翻訳を利用できます。機械翻訳サービスを提供する各社と契約する必要はありません。また、用語やスタイルルールの自動適用など、産業翻訳で必要な機能が搭載されており、ポストエディットの作業を大幅に削減することができます。

     

    詳細はこちらをご覧ください。

     

    MTrans for Trados
    MTrans for Memsource

     

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