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ヒューマンサイエンスにおけるポストエディター育成、品質管理

ヒューマンサイエンスにおけるポストエディター育成、品質管理

ヒューマンサイエンスでは、社外のポストエディターの育成に力を入れています。
今回は、弊社における日英翻訳ポストエディターの育成と品質管理について紹介します。
ポストエディターの育成は、以下の4つの段階に分かれています。

 

 

 

 

1.レビューアトライアル

ヒューマンサイエンスでポストエディターとして活躍いただくには、レビューアトライアルに合格する必要があります。トライアルでは、「原文の日本語と翻訳後の英文を比べながら誤りや不自然な箇所を適切に修正できるか」という観点でのスキルチェックをします。

 

難易度が高いトライアルであるため、合格率は10%以下です(翻訳者トライアルの15%より低い合格率です)。 合格できない大きな理由は、「翻訳としては間違っていない、自分の好みに合わせた過剰な修正」です。

 

レビューアになるために重要な要素の一つは、好みによる過剰な修正を避けることです。訳文をより自然で読みやすくするための修正であれば問題ないですが、自分の好みによる修正よりも、間違っている箇所の修正に集中することが大事です。英語で物事を表現する方法は人によって違うため、それらの違いを尊重することもレビュー作業においての大事なポイントです。そのため、この点は、レビューアトライアルの評価において一番重視されます。

 

人手翻訳のレビュ―作業においても、ポストエディットのライトエディットを対応する際にも、過剰な修正をコントロールできる能力はかなり重要な要素になります。

 

そして、不合格者・合格者に関係なく、このトライアルを受けた全ての方には、フィードバックが送られます。

 

トライアルフィードバック

 

 

2.レビューアトレーニング(トライアル課題・ニュースレター)

レビューアトライアルに合格した方は、弊社独自のレビューアトレーニングを受けることになります。基本的に、6か月の期間で、毎月1つのレビュー課題をこなします(この期間中に実作業を依頼することもあります)。

 

レビューアトレーニング

 

ポストエディター候補者には、毎月1~2回、弊社からレビューアニュースレターが送られます。ニュースレターには、日英翻訳レビューアになるために欠かせない根本的な心構えと知識をはじめ、テクニカルライティングにおいて大事なルール、翻訳者がよく間違う個所、過去のレビューの事例などについての情報を掲載しています。

 

レビューアニュースレター

 

この6か月のトレーニング期間の終了後、トレーニングの結果に基づき、社内のレビューアチームで検討し、正式に合格者を決めます。ここでまだ弊社が設定した合格ラインに満たしていないと判断された方は、続けてトレーニングを受けることになります。

 

 

3.ポストエディタートレーニング(トライアル課題・事例)

弊社のポストエディターは、基本的に上記のレビューアトライアルとレビューアトレーニングに合格した方の中から選ばれます。
そして選ばれた方は、合計4回のポストエディット課題を対応し、社内レビューアから評価とフィードバックを受けます。課題は、約1,000文字前後の和文を機械翻訳にかけた英文のポストエディットです。提供するポストエディットチェック項目に従いライトエディットかフルエディットで対応することになります。
ヒューマンサイエンスの社内レビューアが、対象者がこのポストエディットチェック項目に従ってポストエディットを行ったのかの観点から評価やフィードバックを行います。

 

トライアルフィードバック

 

同時に毎月1回、過去のポストエディットを行った実際のプロジェクトから、いくつかの事例を選び、参考用として対象者に送ります。事例は、ライトエディットとフルエディットに分かれ、この二つのレベルによってポストエディットがどのように変わるのかを理解いただくのが主な目的になります。

 

ポストエディット事例集

 

全てのトレーニングが完了すれば、いよいよ本番でポストエディット作業を依頼することになります。

 

 

4.実ポストエディット作業のスクリーニング・スポットチェック

ここまで来たら、ついに正式なポストエディターとして実プロジェクトを依頼します。最初は、お客様に納品する前に、社内レビューアが目を通し、全てのポストエディット作業内容を確認します。必要に応じて修正を行って、後日、ポストエディターに修正した個所をフィードバックします。

 

複数のプロジェクトを経験し、ある程度品質が安定してきたら、その後は、提出された作業に対し社内レビューアがスポットチェックやQAチェックを行うだけの工程になります。

 

ポストエディット作業の評価やフィードバックの詳細は、弊社のデータベースに記録され、今後の担当ポストエディター選定などに活用されます。

 

フィードバック

 

フィードバック

 

ポストエディター評価データベース

 

 

まとめ

今回紹介したすべてのプロセスの背景には、弊社が重視する「フィードバック文化」が存在します。実力と成長志向がある方に、定期的なフィードバックをし、さらに成長して幅広く活躍できる場を提供することに力を入れています。

 

 

執筆者情報

アンディ パークマルチリンガルトランスレーショングループ
日英翻訳レビューアー

  • ・前職では、4年ほどITエンジニアとして従事、その後8年間英会話講師として教育プログラムの策定や講師育成に従事。
  • ・IT関連分野、ビジネス分野を中心とした翻訳歴11年。
  • ・現在はFA関連製品を中心に、製品マニュアル、ヘルプ、業務マニュアルなどの日英翻訳作業や翻訳品質管理に従事。
  • ・機械翻訳エンジンの日英翻訳品質評価・検証を担当。

ポストエディット
お役立ち資料

機械翻訳訳文エラーとポストエディット9つの事例&ポストエディットチェックシート
機械翻訳直後の訳文と、ライトエディット、フルエディットの違いを9つの例文で具体的に確認していきます。
日英機械翻訳でよくあるエラーを学ぶことができます。
また、ポストエディット業務完了後のチェックシートも付属しています。
文体や、誤訳漏れ、文法チェックなど、ポストエディット実施時のよくある落し穴をまとめていますので、普段のポストエディット業務にお役立てください。

 

 

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