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GPT-4、Gemini ProなどのLLM(大規模言語モデル)のAI翻訳の強みとは?

GPT-4、Gemini ProなどのLLM(大規模言語モデル)のAI翻訳の強みとは?

ChatGPT、Copilot、BardなどのチャットAIが注目されています。このブログ記事ではチャットAIを実現するLLM(大規模言語モデル)およびLLMによるAI翻訳について説明します。

目次

1. LLM(大規模言語モデル)による翻訳とは?

1-1. LLMとは?

大規模言語モデル(Large Language Models、LLM)は、非常に広範なデータセットとディープラーニング技術を駆使して構築された言語モデルを指します。テキスト、画像、音声などを自律的に生成できる生成AIの一種であり、特に自然言語処理を得意とします。ChatGPTに代表されるチャットAIを実現するのがLLMです。LLMは、様々なタスクにおいて高度な言語処理が可能であり、テキストの生成だけでなく、解説、要約、翻訳などの機能を提供します。

具体的なLLMの例としては、Google社のチャットAI「Bard」を支える「Gemini Pro」、OpenAI社の「ChatGPT」を支える「GPT-3.5 Turbo」「GPT-4」のほか、Meta社の「Llama」、Databricks社の「Dolly」などが挙げられます。これらのモデルはさまざまな分野で利用されています。

なお、Google社の日本向けのBardはこれまでPaLM 2を使用していましたが、2024年2月に最新の生成AIモデルであるGemini Proに切り替わりました。

1-2. LLMによる機械翻訳とは?

LLMが学習しているデータセットには主にインターネットから収集されたテキストデータが含まれています。インターネットではさまざまな言語が使用されており、テキストデータにもそれらの言語データが含まれています。そのため、LLMは英語だけでなく、日本語、中国語、韓国語、ベトナム語、タイ語などのアジア言語のほか、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語などの欧州言語を学習しており、多言語の機械翻訳に対応しています。データセットには大量の英語データが含まれているため、特に英語への翻訳において、自然な表現で翻訳することが可能です。

2. LLM(大規模言語モデル)による翻訳のメリット・強み

LLMを使った翻訳には以下のメリットと強みがあります。

2-1. 高精度

LLMは、その学習元として幅広い領域のコンテンツを取り込んでおり、分野を問わず高い精度で翻訳できます。特に、翻訳指示に文書の分野や用途を指定することで、その文書に適した用語や文体で翻訳させることが可能です。従来の機械翻訳エンジンで使用されているNMT(ニューラル機械翻訳)モデルではこのような指示を出すことは不可能でした。分野や用途に特化したNMTモデルを用意するためには、大量のテキストデータと学習作業が不可欠で、手間もコストも必要でした。しかし、LLMでは、さまざまな指示を与えるだけで、目的に応じた訳文を生成できます。

2-2. 微妙な言葉遣いにも対応

LLMは、その優れた言語理解能力によって、細かな言葉遣いなども的確に理解できる特長があります。この特性により、微妙な言葉の違いにも敏感に対応し、翻訳においてニュアンスが伝わりやすくなります。特に英語の表現力に優れており、英語への翻訳において流暢な訳文を生成できます。また、目的に応じて用語や表現を言い換えることも可能です。文書の対象読者や目的を明示することで、適切に言葉遣いを変更することが出来ます。

2-3. リアルタイムに近いスピード

LLMは数千億語とも言われる大量の言語データを学習しているにもかかわらず、ほぼリアルタイムに受け答えが可能です。NMTモデルと比較すると若干長くかかりますが、そのデータ量を考えると驚くほど素早く返答でき、通常の業務において問題になることはありません。

3. 翻訳によく使われるLLM(大規模言語モデル)

翻訳によく使われるLLM(大規模言語モデル)の種類とそれぞれの特徴を解説します。

3-1. Transformer

Transformerは、Google社が2017年に発表したニューラルネットワークのアーキテクチャです。このモデルは、従来のRNN(Recurrent Neural Networks)よりも効率的に長い文脈を捉えることができ、並列処理が可能なため、訓練が高速です。機械翻訳においては、RNNよりも翻訳精度が向上しています。

Transformerの特徴は、Self-Attentionと呼ばれる機能によって入力文の単語が文全体の文脈の中でどのような意味を持つか理解できることです。原文が長文の場合にも単語の依存関係を捉えることができるため、文法やニュアンスが複雑であっても、高精度な翻訳が可能です。言語モデリングや翻訳など、様々な自然言語処理タスクに応用されています。

商用サービスではGoogle社の翻訳サービスがTransformerを使用しています。2016年時点ではRNNを単独で使用していましたが、その後2017年にTransformerとRNNを組み合わせたアーキテクチャに変更されています。

3-2. GPT (Generative Pre-trained Transformer)

GPTは、Transformerのアーキテクチャを基にした大規模かつ事前学習されたOpenAI社製の言語モデルです。巨大なデータセットを使用して一般的な言語の知識を学習済みです。このモデルをベースとして、さらに特定のタスク向けにファインチューニングすることも可能です。GPTは、膨大な量のテキストデータから学習することで、単語や文の文脈を理解し、文を生成する能力を持ちます。与えられた文脈に基づいてその後に続くテキストを予測して生成することができ、そのため、質の高い文章生成や翻訳、質問応答、文章のクラス分類など、多岐にわたるタスクに使用されています。

OpenAI社は2018年にGPT-1、2019年にGPT-2、2020年にGPT-3、2023年にGPT-4を発表しました。商用サービスとしては、2020年にWeb APIとしてGPT-3がリリースされています。その後2022年に、人間との会話に特化したチャットAIとしてChatGPTがリリースされています。Web APIおよび最新モデルのGPT-4 Turboについて詳しくは、以下の各記事をご覧ください。

「ChatGPT APIとは?できることからメリット、連携例まで解説!」
「GPT-4 Turbo、ChatGPTをカスタマイズできるGPTsが登場」

4.LLM(大規模言語モデル)による翻訳サービスの選び方

LLM(大規模言語モデル)による翻訳サービスの選び方のポイントは以下のとおりです。

4-1. 翻訳精度を確認する

LLM(大規模言語モデル)による翻訳サービスを選ぶ際のポイントの一つは、その翻訳精度を確認することです。翻訳の主要な目的は正確な情報の伝達であり、モデルの翻訳精度が高いほど信頼性が増します。サービスを試用して具体的な例文や業界特有の表現を検証し、機械評価と人手評価を参考にすることが重要です。

4-2. ツールは情報セキュリティ対策がしっかりととれているか

選択したツールが情報セキュリティにしっかりと対策しているかを確認してください。翻訳するテキストは機密性が高い場合もありますので、SSL/TLS暗号化やデータの保護に焦点を当て、セキュリティポリシーを確認して信頼性を確保しましょう。ChatGPTのセキュリティについては、以下のブログ記事をご覧ください。

「ChatGPTの翻訳力は?翻訳の各工程で徹底検証」

4-3. 業界用語や専門用語はカスタマイズできるか

業界用語や専門用語の正確な翻訳が求められる場合、用語集や訳文の自動修正(自動ポストエディット)が可能かどうかも検討すべきポイントです。このような機能を活用することで、訳文の精度が向上し、人手による修正作業を大幅に削減できます。

5. まとめ

LLM(大規模言語モデル)は、広範なデータセットとディープラーニング技術を駆使して構築され、自然言語処理に優れています。LLMのサービス例としてチャットAIがあり、Google社のBardを支える「Gemini Pro」、OpenAI社のChatGPTを支える「GPT-3.5 Turbo」「GPT-4」などが挙げられます。LLMによる機械翻訳は、広範なデータセットから学習し、多言語に対応しており、特に英語への翻訳において高い精度で自然な表現が可能です。LLMを活用する際は、翻訳精度の確認や情報セキュリティの確認が重要であり、業界用語や専門用語の正確な翻訳が求められる場合は用語集や自動ポストエディット機能の活用が有益です。

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  1. ① DeepLやGoogleなどの複数の機械翻訳エンジンによる同時翻訳
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  3. ③ 文字列置換、正規表現置換、ChatGPTを使って機械翻訳の訳文のスタイルや表記、表現を自動修正
  4. ④ 翻訳メモリのあいまい一致の自動修正
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