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Trados(トラドス)とは?翻訳の何に役立つの?機能とメリットを紹介

Trados(トラドス)とは?翻訳の何に役立つの?機能とメリットを紹介

目次

1.Tradosとは?

翻訳作業は時間と労力を要する作業ですが、最新の技術を活用することで大幅に効率化できます。特に、翻訳支援ツール(Computer-Aided Translation Tool: CATツール)と翻訳管理システム(Translation Management System: TMS)は、翻訳業務を担う翻訳部門や翻訳者にとって非常に魅力的なソフトウェアです。本記事では、世界標準で使用されている翻訳支援ツールであるTrados Studioと、翻訳管理システムであるTrados GroupShareについてご紹介します。

Trados Studioは、ドイツのTrados社で開発された翻訳支援ツールで、合併や買収された結果、現在はイギリスのRWSグループが販売しています。世界中の翻訳者や企業に愛用されており、その機能の豊富さと安定性から、翻訳業界のデファクトスタンダードとも称されるほどの地位を築いています。

Trados Studioと連携して、翻訳プロジェクトの管理を効率化するのがTrados GroupShareです。GroupShareは、翻訳管理システムとして、チーム内での翻訳メモリや用語集の共有、プロジェクト管理、進捗状況の監視などを一元的に行うことができます。

2.CATツールと翻訳管理システムの違いは?翻訳業務に活用できるツールの種類

翻訳支援ツール(CATツール)は、翻訳者が翻訳作業を行う際に、翻訳メモリや用語集(用語ベース)などの機能を提供することで、翻訳の効率と品質を向上させることができます。主に翻訳者やレビューアが利用します。詳細については、以下のブログ記事をご覧ください。

ブログ記事「CATツールとは?メリット・デメリットなど解説」

 

翻訳管理システム(TMS)は、翻訳プロジェクトマネージャーが翻訳プロジェクトを効率的に管理するためのシステムです。プロジェクトマネージャーは、翻訳プロジェクトの進行状況を把握できるほか、翻訳メモリ、用語ベース、プロジェクトを一箇所に集約して管理、共有することができます。Trados GroupShareは、クラウド上で動作する翻訳管理システムの一つであり、翻訳プロジェクトを効率的に管理するために使用されます。詳細については、以下のブログ記事をご覧ください。

ブログ記事「翻訳管理システムとは」

 

Trados Studioは自動翻訳ソフトと連携するように設定できます。自動翻訳は、機械学習や自然言語処理の技術を用いて、人間の代わりにコンピューターが翻訳を行います。「自動翻訳」は「機械翻訳」や「MT」とも呼ばれます。近年は人間の脳からヒントを得たニューラルネットワークに大量の翻訳コーパス(原文と訳文)を学習させることで、自然な翻訳結果が得られるようになりました。ただし、自動翻訳は完璧な翻訳を行うことはできず、人手による確認作業は必須です。有名な自動翻訳サービスとしてはDeepLやGoogle翻訳があります。詳細については、以下のブログ記事をご覧ください。

ブログ記事「機械翻訳の最新動向と『DeepL』と『Google翻訳』の比較」

 

弊社ではTrados StudioでDeepLやGoogleなどの自動翻訳を利用できるようにするMTrans for Tradosという製品を提供しています。複数の自動翻訳エンジンを利用でき、用語集やスタイル置換機能を使って自動翻訳の精度を向上させることができます。詳細については、以下の製品ページをご覧ください。

MTrans for Trados

3.Tradosでできること・機能

1. 翻訳メモリ機能と機械翻訳機能
Tradosには翻訳メモリ機能と機械翻訳機能が搭載されています。翻訳メモリには、過去に翻訳した原文と訳文のペアが保存されており、新規の原文が過去の原文に一致していれば、過去の訳文を流用することができます。特にTradosにはupLIFTと呼ばれる技術が搭載されており、原文が部分一致した場合の流用精度が向上しています。また、Tradosには機械翻訳機能も搭載されています。翻訳メモリ機能と機械翻訳機能を利用することで、一から翻訳する必要が減り、翻訳の作業効率が向上します。

 

2. 様々なファイル形式に対応している(50種類以上)
Tradosは、50種類以上のファイル形式に対応しており、Word、Excel、PowerPoint、PDFなどの一般的な形式はもちろん、HTMLやXMLなどの専門的な形式も扱うことができます。また、ファイル形式が企業独自のものである場合でも、ファイル変換フィルタを作成することでTradosで翻訳できるようになります。

 

3. データの一元管理
Trados GroupShareにより、すべてのプロジェクトデータが一元化されるため、プロジェクトマネージャーや翻訳者が迅速かつ簡単にプロジェクト情報にアクセスできるようになります。プロジェクトの進行状況をリアルタイムで把握できるだけでなく、翻訳メモリや用語データベースを共有できるため、常に最新の情報を元にして一貫性のある翻訳が可能になります。特に複数の翻訳者が関わる大規模プロジェクトで便利です。

 

4.Trados導入のメリットは?

1. 翻訳品質の保持・改善
翻訳メモリ、用語集、QA機能を活用することで翻訳品質を保持し、改善できます。まず、翻訳メモリにより一貫性のある翻訳品質を維持し、翻訳の正確性を向上させることができます。また、用語集は特定の業界やプロジェクトに関連する専門用語や固有名詞を一元管理するデータベースで、翻訳中に用語集を参照することで用語の一貫性が保たれ、翻訳品質が向上します。さらに、TradosのQA機能は翻訳品質をチェックでき、文法やスペルの誤り、訳語の一貫性、タグの欠落などの問題を検出できます。翻訳者がこれらの問題を修正することで翻訳品質を向上させることができます。これらの機能を活用することで、Tradosを使った翻訳プロジェクトでは、翻訳品質の保持と改善が実現されます。

 

2. 納期の短縮
翻訳メモリを維持管理することで、一から翻訳する必要性が減り、納期を大幅に短縮できます。同一文書の改版時だけでなく、類似文書の翻訳の際にも翻訳メモリは有用です。多くの場合、類似の文を過去の訳から流用できます。原文が部分的に一致する場合でも、その訳文を元に、変更箇所があった部分だけを翻訳することで、翻訳作業の効率が向上します。流用の度合いによりますが、翻訳メモリを利用することで、翻訳に必要な工数が1割から7割も削減できます。また、GroupShareを使用すると複数の翻訳者やレビューアの同時作業が容易になります。巨大プロジェクトでは、複数のファイルを並行して作業できるため、納期の短縮が可能になります。

 

3. 経費削減
翻訳メモリを活用することで、翻訳者は過去の翻訳データを再利用できるため、翻訳分量を削減でき、翻訳作業にかかる時間が短縮され、その結果、経費削減につながります。翻訳メモリの効果は非常に大きいため、そのためだけでも翻訳支援ツールを導入する価値があります。

 

4. セキュリティ対策
Tradosは、翻訳データの保護に重点を置いています。Trados Studioで作業する場合、データはローカル環境で保存されるため、データが漏洩するリスクが低減されます。また、GroupShareを利用する場合も、通信は暗号化されるため、翻訳データを安全にやり取りできます。

 

以上の特徴により、Trados製品は翻訳業界で高い評価を受けており、多くの翻訳者や企業に利用されています。これらの特徴を活用することで、翻訳プロジェクトの品質、効率、コスト削減、セキュリティ対策が向上し、翻訳業務全体の最適化が実現されます。

弊社顧客のTrados およびMTrans for Tradosの導入事例については、以下のページをご覧ください。

機械翻訳とTradosの連携で 人手翻訳では難しかった大幅な納期短縮が可能に

5.まとめ

Tradosは、翻訳支援ツール(CATツール)と翻訳管理システム(TMS)を提供するソフトウェアで、翻訳業務の効率化と品質向上に役立ちます。Trados Studioは、翻訳メモリや用語集を活用して翻訳作業を助ける一方、Trados GroupShareは、翻訳プロジェクトの管理を一元化し、チーム内でのデータ共有を容易にします。また、Tradosは自動翻訳ソフトと連携でき、弊社のMTrans for Tradosを利用することで、DeepLやGoogleなどの自動翻訳を活用できます。Tradosの導入により、翻訳品質の保持・改善、納期の短縮、経費削減、セキュリティ対策が実現され、翻訳業務全体の最適化が可能になります。

 

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