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多言語組版ノート:フォントの組み合わせ

多言語組版ノート:フォントの組み合わせ

この組版どう思いますか?

 

フォントに注目して組版全体を見渡してください。何か違和感を覚えませんか。どうすればその違和感を解消できるでしょうか。

 

 


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良くない点

改善案

 

フォントは統一感かコントラストを狙って組み合わせる

複数のフォントを組み合わせて使う際、似たようなフォントを組み合わせるのは中途半端で良くありません。統一感を持たせるかメリハリを付けるかのどちらかにすると良いでしょう。

 

左ページの見出しはシンプルで汎用的なHelvetica、右ページの見出しは幾何学的な印象のあるFuturaです。そして見出し以外の本文はHelveticaのコンデンス体です。ここにFuturaを混ぜることが効果的だとは思えません。特に特徴が際立つわけでもなく、ただ単に不揃いなだけです。

 

統一感を出すなら同一フォントファミリーのバリエーションを組み合わせるのが定石です。本文に合わせて見出しもコンデンス体にすると更に統一感が高まります。

 

 

逆にコントラストを強調するなら、サンセリフとセリフ(上)、装飾書体と本文書体(下)といった具合に明確に異なるフォントを組み合わせると違いが際立ちます。

意図せぬ混入

時折見かけるのがHelveticaとArialの混在です。字形の違いが微妙すぎて気付かれないこともありますが何とも言えない違和感があり、意図して混在させたとは思えません。おそらく長年に渡って改版を繰り返したり、一部分を他のマニュアルから流用したりするうちに意図せず混入したのだと思います。一度点検されることをおすすめします。

 


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主な参考資料

Butterick’s Practical Typography(https://practicaltypography.com/mixing-fonts.html
小林章「『似た』フォントって」タイプディレクターの眼(https://blog.excite.co.jp/t-director/10584464/
髙岡昌生『欧文組版 組版の基礎とマナー』美術出版社、2010

 

 

執筆者情報

石井 源太マルチリンガルトランスレーショングループ
DTPディレクター

  • ・前職ではアラビア語・タイ語・中国語などアジア言語のDTPを担当。製品カタログや取扱説明書の制作に従事。
  • ・現在は担当言語を欧文全般まで広げ、DTPに加えeラーニングの多言語ローカライズも担当している。
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