
取材ご協力:日立建機株式会社
マイニングビジネスユニット 販売・サービス統括部 営業技術サポート部 伊藤様
ご利用サービス
・教材制作(英語)
・Articulate Riseコンテンツ制作
お客様から頂いたご要望
伊藤様(日立建機):弊社ではマイニング事業として、主に海外の鉱山向けの建設機械、たとえば超大型ショベルなどを扱っています。近年では、お客さまからは高性能で高品質な建設機械の提供だけでなく、建設機械のライフサイクル全体での運用方法の提案を求められています。そこで建設機械の販売・サービススタッフの育成に貢献する販売支援教育ツールを強化することにしました。
――HS(弊社担当):なるほど、御社の営業資料やカタログを作成されている伊藤様の部署でも、教育機能を担う必要が出てきたんですね。
伊藤様:そうなんです。これまでもeラーニングは実施していましたが、より内容を充実させるために、国内で体制を整えて、再スタートを切りたいと考えました。
――HS:公開先も、EU、オセアニア、アメリカ、中国、東南アジアと多いと伺っています。また、それぞれの国や地域ごとにLMS(学習管理システム)が運用されているとのことなので、共通して安定して動作するコンテンツというのも重要になりそうですね。
伊藤様:おっしゃる通りです。各地域で使用しているLMSが異なるので、それぞれに合わせた対応が求められます。これまでは、日本から提供する情報を基に、現地ごとにコンテンツを作成したり、日本から講師を派遣したりしていました。
――HS:そうすると、コンテンツの一貫性や講師の手配も大変だったでしょうね。
伊藤様:はい、そこで、eラーニングにすれば販売代理店スタッフが『いつでも見られる』環境を作れるので、全体の効率化と育成の質の向上が期待できると考えて、ヒューマンサイエンスさんにお声がけをさせていただきました。
ヒューマンサイエンスを選んだ理由
――HS:ところで、今回のプロジェクトで弊社をお選びいただいた理由をお聞かせいただけますか?伊藤様:実は、御社とはすでに弊社霞ヶ浦総合研修所(茨城県かすみがうら市)で取引がありまして、そちらの担当者からの紹介がきっかけです。
――HS:ありがとうございます!霞ヶ浦総合研修所での取引を通じて、ご信頼いただけたのは本当に光栄です。
伊藤様:また、今回のプロジェクトでは、欧州のチームとの調整も必要になるのですが、御社には既にArticulateを使った実績があったのが決め手でした。霞ヶ浦総合研修所でも多言語対応のコンテンツを制作されていましたよね。
――HS:はい、Articulateでの多言語コンテンツ制作には経験豊富ですので、英語コンテンツの作成についても安心してお任せいただけるかと思います。
伊藤様:その点がとても心強くて、御社にお願いすることにしました。
参考:日立建機 霞ヶ浦総合研修所様のプロジェクトについて 実習用の工場や実習機を使用した教育の実施や、eラーニングの提供などを行っている組織。弊社(ヒューマンサイエンス)では2017年ごろから以下のようなプロジェクトに対応してまいりました。
・Articulate Storyline/Riseを使用したコンテンツの作成。油圧の基礎や、ダンプトラックの構造などに関するコンテンツを、英語・中国語(簡体字)、インドネシア語、ロシア語への翻訳を含めて作成するなど、多数のプロジェクトに対応。
・工場設備の保全に関する動画コンテンツ作成。同社土浦工場などに訪問撮影させていただき、工場内各種工作機械(NC旋盤など)の保全に関する作業のコンテンツを作成するほか、多数の動画コンテンツを作成。
ヒューマンサイエンスへの評価と導入効果
――HS:今回制作したコンテンツについて、弊社の対応や効果について率直なご感想をお聞かせいただけますか?
伊藤様:正直に言いますと、もともと進めていたオーストラリアの資料に加えて、国内で作成したサービス資料などを集めていったら、最終的に10点以上の資料がでてきまして、それらをまとめて1つのコンテンツを作る必要があったんです。
――HS:それはかなり大変な作業ですね。
伊藤様:はい、こちらからも情報の取捨選択は提示しましたが、御社は各資料をひとつずつ整理して、抜け漏れがないよう精査した上で、しっかりとコンテンツとして再構築してくれました。助かりました。
▲EX1200-7技術者トレーニングコース画面例
――HS:ありがとうございます。各国の担当者からのご意見もたくさんあったと伺っていますが、その調整も大変だったのでは?
伊藤様:そうですね。御社は、それらの意見もきちんと取り入れてくれたと思います。加えて、ヨーロッパで作成してすでに公開されている評価の高いコンテンツを参考にして、インタラクティブな要素、学習者が操作しながら確認できる仕組みも追加していただけたのが良かったです。
――HS:インタラクティブ要素は、学習の理解度向上にもつながるので、特に重視しました。
▲EX1200-7技術者トレーニングコース画面例(インタラクション)
伊藤様:2025年6月現在、すでに2本のコンテンツを公開しています。現地からも『(別途確認して記載)』や『(別途確認して記載)』といった声が聞かれており、おおむね良い評価を得ていると感じています。これからも現場の声を踏まえて改善を続け、他の製品のコンテンツ制作にも取り組んでいきたいと思っています。
――HS:ぜひ今後もお手伝いさせていただきます!
今後の展望について
――HS:では、最後に今後の展望についてお聞かせください。 伊藤様:まず、コンテンツ化したいマイニング機種は全部で10以上ありますし、今後も定期的なモデルチェンジに対応していく必要があります。 ――HS:確かに、モデルチェンジや新機種対応となると、更新頻度も高くなりますね。 伊藤様:そうなんです。また、弊社は海外市場およびマイニング事業を継続して拡大する方針です。ですので、御社にはこれからもこまめな情報連携やフィードバックを通じて、より良いコンテンツを作り続けてほしいと考えています。 ――HS:もちろんです。御社のご要望や現場の声をしっかり反映して、常に最適なコンテンツを提供できるよう努めます。 伊藤様:さらに、新しい技術や手法も効果的なものはどんどん取り入れていきたいと思っていますので、開発の途中でもどんどん提案を続けてもらえたらと思っています。 ――HS:承知しました!弊社としても、新しいアイディアや技術の提案を積極的に行い、御社のグローバル展開をサポートしていきます。ヒューマンサイエンス担当者より
素材原稿の情報量が多く、またこれらの原稿および作成するコンテンツも英語であることから、いつものコンテンツ制作とは少し違った苦労がありました。内容を正しく理解するために、それぞれの素材を一度翻訳して、英文も確認しながら制作し、最終的に社内の翻訳チームに英文のレビューなどを行うなど社内のサービスを集結させることで、品質等も確保するように対応を続けています(2025/6現在も3本目のコンテンツ制作を行っています)。 余談ですが、これまで何度か日立建機様の工場には訪問させていただいていましたが、今回のプロジェクトを実施するにあたり、マイニング用(鉱山用)の建機を製造する常陸那珂臨港工場(茨城県ひたちなか市)に初めて訪問させていただきました。作成しているコンテンツで紹介している建機が、一つの建物のような巨大さで驚愕しました。このような見学の機会もいただいたことの感謝とともに、より良いコンテンツをご提供したいという思いを新たにいたしました。>>関連サービス・ブログ
>>Articulate Storyline,Studio導入支援・作成代行サービス
Articulate Storyline,Studio導入支援・作成代行サービス
eラーニング(デジタルラーニング)サービス資料
eラーニング(デジタルラーニング)導入事例集