取材ご協力
Gen-AX株式会社
プロジェクト対応チーム:
(お写真左から)
永野 玲様(プロダクト企画部 プロダクト企画課・プロダクトマネージャー)
金谷 美和様(プロダクト企画部 プロダクト企画課・プロダクト企画)
佐々木 高宙様(プロダクト企画部 プロダクト企画課・プロダクト企画)
Gen-AX株式会社 概要
設立:2023年7月7日(社名変更日:2024年6月1日)
資本金:12億5,000万円
株主:ソフトバンク株式会社
事業内容:生成AIを活用したSaaS事業および専門コンサルティングサービスの提供
URL:https://www.gen-ax.co.jp/
Gen-AX株式会社は、「自立に自律を融合し、次の”流れ”を生成する」をミッションに掲げ、生成AIを活用したSaaSプロダクトの開発・提供と、企業のAX(AI Transformation)を支援するコンサルティングサービスを展開しています。
ご利用サービス
・製品・仕様書の調査と、マニュアルに必要な情報の整理
・Markdown形式による操作マニュアル原稿作成
・静的サイトジェネレーターを使用したWebページの設計
・GitHubを用いたWeb化仕組み構築
・マニュアル掲載用Webサーバー移行支援
■技術構成
・エディター:Visual Studio Code
・静的サイトジェネレーター:VitePress
・データ/バージョン管理システム:GitHub
・Webサーバー:Azure
Gen-AXのプロダクト紹介
最初に、今回のプロジェクトで関わったGen-AXのプロダクトをご紹介します。
同社の主力プロダクトである「X-Boost(クロスブースト)」は、生成AI SaaSプラットフォームとして、コンタクトセンターなどの照会応答業務を生成AIがサポートし、バックオフィスとの連携を通じて業務効率化を目指すソリューションです。
X-Boostの特徴は、シナリオベースではなく、LLM(大規模言語モデル)が”意味”を理解して応答する自律型AIを採用している点にあります。顧客との会話や問い合わせ内容を学習し、常に最適な対応と提案を実現する「LLM Ops」を搭載しており、主に以下の3つの特長を備えています:
1. ナレッジ検索・回答文の自動生成:蓄積されたデータから最適な回答を自動生成
2. 直感的で操作しやすいUI/UX:オペレーターが使いやすいインターフェースを実現
3. データ・AIモデルのメンテナビリティ(LLM Ops):継続的な学習と改善による精度向上
プロジェクトの課題と背景
プロダクトを早急に立ち上げる必要がある中で、エンジニアの手を煩わせることなく効率的にマニュアルを作成したい
Gen-AXは立ち上がって約1年のスタートアップ企業で、ドキュメント作成のツールや環境が整備されていない状況でした。プロダクトを早急に立ち上げる必要がある中で、社内エンジニアだけでは対応が困難な状況に加え、プロダクトのブランドイメージやトーンを反映し、統一感のあるマニュアルを作成するための専門的な知識やノウハウを持つ部署や人材も不足していました。
そこで、エンジニアの手を煩わせることなく、品質の高いマニュアルを効率的に作成することを目指し、アウトソーシングを検討されることになりました。
ヒューマンサイエンスを選んだ理由
過去の実績・AI分野の取り組み・提案力が決め手に
●マニュアル品質に対する確かな評価
金谷様が以前在籍していた企業様において、弊社が手がけたマニュアルが非常に高く評価され、品質面での安心感を持っていただけました。
●AI関連の取り組みでの豊富な実績
AIを活用したプロダクトのマニュアル制作は、まだ多くの企業が経験していない分野です。その中で、弊社のAI関連の取り組みや制作実績をご紹介できたことが安心材料となりました。また、対象製品の技術的な複雑さや特殊性を理解したうえで対応できる点を高く評価いただきました。
●抽象的なご要望を具体的な提案に落とし込む対応力
最初に伺ったやりたいことのイメージを、具体的で実現可能な提案に素早く落とし込みました。Markdown×GitHubという技術的なアプローチを取り入れ、Gen-AXの課題に最適化したソリューションを提示することで、「発注に迷う余地はない」と評価いただけました。
マニュアル整備・仕組み構築のプロセス
●要件整理・制作方針の策定
プロダクト・仕様書の調査を通して、マニュアルに必要な情報を洗い出しました。また、Web化の仕組み構築するための要件整理を実施し、完成形のイメージを共有したうえで、具体的な制作プランを立案しました。
Markdownはシンプルな記法で扱いやすい一方、表現力に乏しいデメリットがあります。今回、X-Boostの操作マニュアルを視認性に優れたWebマニュアルとするため、MarkdownをHTMLに変換する静的サイトジェネレーターにVitePressを採用しました。Webマニュアルに求められる要素を表現するのに適した静的サイトジェネレーターの採用は、テンプレートを設計するうえで大きなメリットになりました。
●マニュアル制作
ユーザー向けと管理者向けの2つのテーマに分かれるマニュアルを、それぞれの利用シーンにあわせて目次構成を設計し、Markdown形式で原稿を執筆、作成しました。

●Web化仕組みの構築
Gen-AXですでに導入されていたGitHubやAzureの開発環境を活用し、マニュアルをコード類と同じように管理できる仕組みを構築しました。これにより、コスト面のメリットに加え、マニュアルとコード類を同じ環境で一元管理できるため、更新や運用が容易になりました。
また、エンジニアの負担を減らすために、マニュアル作成後のWeb公開作業を自動化しました。

お客様の声
Markdown×GitHubによる運用の効率化
Markdown形式を採用したことで、HTMLのようにタグを記述する必要がなく、直感的で分かりやすい記法でマニュアルを執筆できるようになり、メンテナンス作業がスムーズになりました。また、適切に定義されたテンプレートが用意されているため、執筆者はデザインやレイアウトを気にせずに、文章作成と画像配置にのみ集中できるようになりました。さらに、Markdown対応エディターとしてVisual Studio Codeを利用することで、視認性が高く、差分確認、検索、一括置換などの編集作業も容易になりました。
最も大きな効果は、デプロイ作業の自動化です。執筆者がGitHubにプッシュするだけで自動的にWebサイトにデプロイされる仕組みにより、「エンジニアにデプロイをお願いする」というコミュニケーションが不要となり、エンジニアがプロダクト開発に集中できる環境が整いました。
また、GitHubで管理することで「誰がいつどの部分を更新したか」が明確に記録されるため、容易に更新履歴を管理できます。リバート(変更を取り消して直前の状態に戻す操作)が必要な場合の対応も簡単で、「どこまでリリースされているか」が一目で分かるため、デプロイ漏れなどのミスも防げるようになりました。
プロジェクト進行とアウトプットの品質
抽象的な要望を、具体的で精度の高い成果物に素早く落とし込んでくれました。その結果、本来業務に集中することができ、「いつの間にかドキュメントが仕上がっている」という感覚でプロジェクトが進行しました。
また、開発と並行してマニュアル制作を進める中で仕様変更が発生した際も、柔軟かつ迅速に対応してくれました。プロダクトの理解も非常に早く、必要最小限のコミュニケーションで高品質なアウトプットが得られました。
ヒューマンサイエンス担当者から
技術系企業では、エンジニアが本来の開発業務に集中できる環境を整備することが、プロダクトの成功に直結します。今回のGen-AXとのプロジェクトでは、「エンジニアの工数を削減し、開発に集中できる環境を実現する」という目標のもと、Markdown×GitHubによるマニュアル制作アプローチをご提案しました。
AI関連プロダクトという技術的に複雑な分野で、開発と並行してマニュアル制作を進めることは容易ではありませんでしたが、効率的なヒアリング設計と柔軟なプロジェクト管理により、仕様変更にも迅速に対応し、Gen-AXに過度なご負担をかけることなく、実用性の高いマニュアルをご提供できたと考えています。
こうした技術的なアプローチと寄り添う姿勢を「開発効率化を後押しし、共にプロダクト成長を支えるパートナー」として評価いただけたことは、私たちにとって大きな励みとなりました。今後も、皆様が効率的にマニュアル制作を進められるよう、最新技術とテクニカルコミュニケーションを融合したマニュアルづくりを続けてまいります。
他社のマニュアル作成事例を徹底紹介!他社事例から学ぶ
マニュアル作成の進め方
マニュアル作成に着手する前に、他社のマニュアル作成事例を知ることで、「作成のポイント」や「つまづきがちな課題」を把握し、マニュアル作成のヒントとすることができます。
こんな方におすすめです
- ・マニュアル作成を進めたいがボリュームが多すぎて何から手をつけていいか分からない
- ・自社でやりたいことができるのか分からない
- ・他社でどのようにマニュアル作成を進めているのか知りたい

【ご紹介企業様】
- 株式会社東通メディア様
- 株式会社BANDAI SPIRITS様
- 株式会社NTTデータ関西様
- 株式会社SBI証券様
- NTTデータ カスタマサービス株式会社様
- ウイングアーク1st株式会社様
- 日本板硝子株式会社様


