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CATツール比較 ~選ぶべきポイントとは?~

CATツール比較 ~選ぶべきポイントとは?~

目次

1. コンピューター支援翻訳(CATツール)とは?

翻訳業務では、プロジェクトマネージャー(コーディネーター)、翻訳者、レビューア(チェッカー)など、複数の人間が関わります。この中で、特に翻訳者とレビューアの業務を支援し、翻訳作業の効率と訳文の品質を向上させるのが翻訳支援ツールです。CATツール(Computer-Assisted Translation tool)とも呼ばれます。一般的に翻訳メモリ、機械翻訳、用語集、品質チェックなどの機能を備えています。代表的な製品として、Phrase社のPhrase TMS (旧称Memsource)、RWS社のTrados Studioがあります。詳細については、ブログ記事「CATツールとは?メリット・デメリットなど解説」(https://www.science.co.jp/nmt/blog/31230/)を参照してください。


一方、翻訳管理システムと呼ばれるものもあります。翻訳管理システムは、プロジェクトマネージャーを支援するためのものです。翻訳作業のスケジュール管理、作業データの一元管理、プロセスの自動化などの機能を提供します。代表的な製品として、Phrase社のPhrase TMS、RWS社のTrados GroupShareがあります(Phrase TMSは翻訳支援ツールであると同時に翻訳管理システムでもあります)。詳細については、ブログ記事「翻訳管理システムとは」(https://www.science.co.jp/nmt/blog/31076/)を参照してください。


CATツール使用の流れは以下のようになります。
1. 翻訳対象の文書ファイルを用意する。
2. 文書ファイルを翻訳支援ツールに読み込む。
3. 翻訳メモリ、機械翻訳、用語集、品質チェック機能を使いながら編集画面で翻訳する。
4. 訳文から元のファイル形式のファイルを生成する。

2. CATツール比較

CATツールにはクラウドベースとローカルベースという2つの種類があります。クラウドベースでは、ウェブブラウザを使って翻訳作業を行い、翻訳データはすべてクラウドに保存されます。クラウドベースで代表的の製品にPhrase TMSがあります。ローカルベースでは、ローカルのコンピューターに専用のソフトウェアをインストールし、そのソフトウェアを使って翻訳作業を行います。翻訳データはコンピューターに保存されます。ローカルベースで代表的な製品にはTrados Studioがあります。


クラウドベースのメリットとしては、コンピューターに専用のソフトウェアをインストールする必要がなく、ウェブブラウザさえあればすぐに翻訳作業を始められます。また、翻訳データがクラウドに保存されるため、プロジェクトマネージャーと翻訳者の間でファイルのやり取りが不要になります。ファイルが一元管理され、セキュリティ面でも安全です。また、他のクラウドサービスとの親和性が高く、翻訳データのやり取りやプロセスの連携などが可能です。


クラウドベースのデメリットとしては、ネットに常時接続するため、安定した高速なネット回線を用意しなければなりません。ネット回線がないと作業できなくなります。(なお、Phrase TMSの場合、Memsource Editorという専用ソフトウェアが用意されており、これをコンピューターにインストールすればネットに接続していなくても作業できます)


ローカルベースのメリットとしては、一度作業ファイルを受け取れば、その後はネット回線が不要になります。そして、使用するコンピューターの性能が高ければ、クラウドベースよりも快適に作業できます。また、拡張機能が充実しており、たとえばTrados StudioではRWS AppStoreから多種多様な拡張機能をダウンロードでき、独自の拡張機能を開発することもできます。


ローカルベースのデメリットとしては、専用ソフトウェアをインストールする必要があり、ソフトウェアの購入に費用がかかります。また、プロジェクトマネージャーと翻訳者の間でファイルのやり取りが必要になります。メールやFTP、クラウドストレージサービスなどを使ってファイルをやり取りすることになり、間違って古いファイルを渡してしまったり、ローカルでファイルを無くしてしまったりする可能性があります。また、セキュリティ面でも不安が残ります。なお、Trados Studioでは近年、クラウド機能が追加され、ファイルのやり取りとセキュリティ面のデメリットが解消されています。

3. 代表的なCATツールの例

CATツールとして代表的な製品にPhrase TMSとTrados Studioがあります。それぞれの特長を表にまとめました。

 

Phrase TMS Trados Studio
クラウド/ローカル 基本はクラウド 基本はローカル
翻訳メモリ
機械翻訳
用語集
品質チェック
他社クラウドサービス連携
拡張機能
購入方法 サブスクリプション 買い切り
初期投資 少額 高額
翻訳者アカウント PMアカウントに一定数含まれ、
無料で使用可能
専用ソフトウェアを
購入する必要あり
通貨 ドル建て 円建て

4. まとめ

弊社では、翻訳会社として蓄積してきたノウハウを活用し、Phrase TMSの導入をお手伝いします。また、DeepL、Google、Microsoft、NAVER Papagoなどの機械翻訳サービスをPhrase TMSとTradosで利用できるようにするMTrans for Phrase TMSとMTrans for Tradosという機械翻訳ソリューションを提供しています。お気軽にお問い合わせください。


 

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