(DeepLが韓国語に対応しました。詳しくは「DeepLの韓国語の翻訳精度は?」をご覧ください)
AI翻訳サービスと言えばDeepLとGoogleが有名ですが、NAVER社のPapagoはご存じでしょうか。BTSやBlackpinkなど、K-pop関連の韓国語の記事を読むために利用したことがある人もいるかもしれません。
Papagoは韓国語、英語、日本語、中国語などに対応した自動翻訳サービスです。ニューラル機械翻訳の技術が使用されています。こちらで無料版が提供されており、翻訳精度を確かめることもできます(ただし、無料版に入力した情報はNAVER社が別の目的で流用する可能性があるため、機密情報は入力しないようにしてください)。
NAVER Papagoは、単に直訳するのではなく文脈に沿った訳が可能です。直訳では違和感のある文を自然に翻訳でき、会話や小説など意味を汲み取る必要のあるものにも適しています。
他の翻訳アプリは、単語を直訳するものが多く、NAVER Papagoは正確かつ自然な翻訳を求める人から高評価を得ています。 また、ユーザーは翻訳に使用する辞書をカスタマイズすることができます。たとえば、専門用語や業界用語など、特定の分野に関する語彙を辞書に追加することができます。
ところで、DeepL社はLingueeという検索エンジンを提供し、Google社も同様に検索エンジンを提供しています。どちらの企業も、自動翻訳サービスを開発、改善するために、自社の検索エンジンで収集したデータを利用しています。高精度の自動翻訳サービスを提供する上で、検索エンジン、そしてその検索データベースを所有していることが大きな利点であることが分かります。
NAVER社も検索エンジンNAVERを提供しています。韓国語をメイン言語とする大量のコンテンツが含まれる検索データベースを使ってPapago自動翻訳サービスを開発、改善していることは容易に想像できます。
しかし、翻訳業務で広く利用されている翻訳支援ツールであるSDL Trados StudioやMemsourceはPapagoに対応していません。そのため、翻訳業務をメインとする翻訳部門や翻訳会社がPapagoを利用することはできません。それでもPapagoを翻訳業務に利用したいという声はあり、弊社のお客様からもそのような要望がありました。
そこで、弊社の自動翻訳ソリューションであるMTrans for TradosとMTrans for Phrase TMSが新しくPapagoに対応しました。Papagoの標準機能にはない用語集とスタイル置換(自動文字列置換)にも対応しているため、会社名や製品名の訳語を指定したり、訳文を「ですます」調に統一したりすることができ、Papago単独で使用するよりも翻訳精度が向上します。また、原文や訳文は別の目的に流用されず、機密は保持されますので、安心してPapagoの自動翻訳をご利用頂けます。
Papagoを翻訳業務で利用したい方はMTrans for Trados またはMTrans for Phrase TMSをご検討ください。無料トライアルをご利用頂けます。
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