Jamstack SEOガイド：コンテンツSEO【後半】

3. コンテンツ

 

文章の質はさておき、コンテンツを作る際には、いくつかの注意点があります。上述したように、コンテンツは主題やキーワードの意図に沿って作成します。そして、関連性が高く、真に役立つコンテンツを作ることに焦点を当てます。それはつまり、SEOのために書くのではなく、SEOの「型」に合うように書くようにする必要があるということです。

 

コンテンツの長さを例に挙げてみましょう。一般的に「ガイド」は長い文章を意味するので、「Angry Birds guide」というキーワードは「Angry Birds cheats」というキーワードよりもはるかに多くのコンテンツを必要とします。コンテンツの長さ自体は絶対のものではないため、書かれている内容がどれだけ多くの情報が入っているかを考えてみてください。

 

キーワード調査の際には、検索結果に表示されているコンテンツを参考にし、上位のページをスキャンします。これにより、どのようなタイプのコンテンツが検索結果に表示されているかを把握することができます（ブログ記事、製品ページ、カテゴリーページ、動画のみのページ、長文/短文コンテンツなど）。

 

E-A-T（Expertise – 専門性, Authoritativeness – 権威性, Trustworthiness – 信頼性）に注目してください。数年前にGoogleの品質評価者ガイドラインが流出して以来、私たちはGoogleが品質評価者に品質の高いコンテンツで何を見るべきかを示唆していることをよく知っています。

 

Exepertise (専門性)とは、その分野の専門家が投稿を書くこと、つまり、その人が問題となっているテーマについて高いレベルの知識や技術を持っていることを意味します。こう考えると、車の整備士にインフルエンザの治療をしてもらったり、記事にしてもらったりするのは嫌ですよね？

 

Authoritativeness (権威性)とは、記事の著者がその分野の専門家やインフルエンサーから得ている評価のことです。例えば、あの自動車整備士がインフルエンザ治療に詳しいという話は聞かないかもしれませんが、複数のカーディーラーから「あの人はBMW（車種は問わない）のクラッチ交換が誰よりも上手い」という話を聞いたことがあるはずです。

 

Trustworthiness (信頼性)とは、ウェブサイトやそのコンテンツ全体の正当性や正確性のことです。あの車のメカニックはBMWのオフィシャルサービスに勤めていて、BMWの車を最高に大切にしていることを知っています。それが、BMWのクラッチトラブルについて話してくれたときの信頼感につながっています。

 

ですから、あなたのコンテンツが（専門的に）よく書かれ、整理されていて、読者に真の価値を提供し、関連するコンテンツにリンクし、一流の技術アーキテクチャ（誰かJamstackと言っていませんでしたか）に支えられていることを確認してください。コンテンツによって、個人やウェブサイト/企業の「EAT」に影響を与えていることを念頭に置いてください。

 

最後に、検索結果がそれを可能にしている場合は、オーディエンスがコンテンツに関与するテキスト、ビデオ、オーディオなどのさまざまな方法を提供します。そして、ファネルの次のステージへの明確なCTAを必ず組み込んでください。多くの企業にとって、SEOでトラフィックを集めることは最初のステップに過ぎません。後は、広告費の力をどう活用するかですね。

4. オンページSEOのヒント

このガイドを熟読された方は、オンページSEOのヒントとなる部分にお気づきのことと思います。このガイド全体は、SEOのケーススタディとして作られています。そのため、このガイドではオンページSEOのヒントを共有しています。

 

4－1 バックリンク

 

これはSEOの中でも最も苦手な部分かもしれませんが、コンテンツの質とほぼ同じくらい重要です。このガイドの他の章と同様に、この章も独立した記事にする価値があります。

 

正しいリンクビルディング戦略を取れば、あなたのウェブサイトが簡単に検索結果で1位になると思ってはいけません。バックリンクはあくまでもほんの一部にしか過ぎず、コンテンツの質も同様に重要です。むしろコンテンツの質は、リンクビルディング戦略の全体に役立ちます。

 

4－2 質の高いリンク

リンクの質は、いくつかの点で異なります。

 

• ドメイン業界の所属と権威 – 例えば、このガイドの場合、searchenginejournal.comからのリンクとfoodmatters.comからのリンクでは同じではありません。どちらも価値のあるものですが、最初のものは、業界で知られた信頼できる情報源という重みがあります（EATを覚えていますか？）そのため、自分がリンクしたりシェアしたりするものが、自分が知られている業界にとって価値のあるものであることをGoogleに伝えることができます。
• リンクのアンカーテキスト – バックリンクのポートフォリオに様々なアンカーがあることは望ましいことですが、やはり希望するキーワードやフレーズでリンクされているリンクが最も効果的です。
• コンテンツの質とリンク先 – あなたの業界の素晴らしいコンテンツの中でリンクされることは、凡庸なコンテンツの中でリンクされるよりも価値があります。リンクの配置については、メインコンテンツの上位に表示されるリンクほど価値があります。

 

質の高いリンクとは何かがわかったところで、どうやって1本、または数千本のリンクを獲得するのでしょうか？

 

4－3 リンクリーチアウト

バックリンクを探すにはいくつかの方法がありますが、ここではそのいくつかを紹介します。

 

• 狙ったキーワードやそのキーワードに類似・関連するキーワードの検索結果を確認し、そのキーワードで上位表示されているサイトにアプローチします。
• 有料のSEOツールを使って、競合他社のバックリンクポートフォリオをチェックし、競合他社にリンクしているページで自分がポジションを獲得できるかどうかを確認します。
• リソースやプロダクトへのリンク切れやリンクされていないブランドを見つけます。壊れたリンクページを修復し、バックリンクを求めます。
• 業界のまとめ記事や、ゲスト投稿を受け付けているサイトを探してみましょう。

 

リンクビルディングに関しては、様々な選択肢があります。しかし、ソーシャルネットワークリンクは、バックリンクのSEO価値がかなり低いため、選択肢が限られます。これによりユーザーの行動面で重要な滞留時間、直帰率、クリック深度などのシグナルに影響を与えてしまいます。

 

4－4 どのようにしてリーチするか？

良いリンクとは何か、どこで見つけることができるかはご説明しましたが、どのようにして連絡を取るのかはまだ、お伝えしていません。また、必ず成功するコツや、いつでも使える戦略などはありません。メールでもLinkedinでも、実績のあるもので自分なりのアレンジを加えて試してみることが一番効果的だと思います。

 

テンプレートを避け、パーソナライズされたアプローチをする。誰に声をかければいいのかをリサーチし、適切なメッセージを伝える。しかし、ここにリンクビルディングの大きな問題があり、それは時間とお金の確保です。適切なリサーチやパーソナライゼーションには時間がかかりますが、せっかく行ったとしても徒労に帰すことがあります。

 

代替案として、コンテンツの質にこだわるということが挙げられます。LinkedinやTwitterを使って、まず人間関係を構築することに注力します。これについてはまた別の記事で紹介します。

5. 終わりというかは、新たな始まり

最高のSEO戦略とは、技術的な側面をすべて考慮し、顧客が必要としているものと、プロダクト・サービスが提供するものとの間のスイートスポットでコンテンツを構築しているものだと思います。しかし、検索者が求めるものを提供できていなかったり、検索者の意図を満たすことができなかったりした場合は、上位にランク付けされる可能性は限りなくゼロに近くなります。

 

このガイドは、JamstackersをSEOに紹介し、SEOコミュニティの注目を集めてJamstackのメリットをもたらすことを目的としています。