ヒューマンサイエンスは、自動翻訳の可能性をいち早く見出し、長年に亘り自動翻訳とランゲージテクノロジーの研究および開発を続けております。
本日は、自動翻訳をより簡単かつ便利に利用できる新しい自動翻訳ソリューションを発表いたします。それが、「MTrans for Office」です。
「MTrans for Office」は、日常的に使われているOutlook、Word、Excel、PowerPointといったMicrosoftのOfficeアプリケーションに対応した自動翻訳ソリューションパッケージです。
本ブログでは、「MTrans for Office」の開発背景と特長をご紹介いたします。
目次
2. MTrans for Officeではそれらの課題を解決
1. 「MTrans for Office」の開発背景
Microsoftの各アプリケーションにはデフォルトで自動翻訳の機能が備わっています。
また、最近のオンライン自動翻訳ツールでは、ファイルをドラッグアンドドロップするだけで、翻訳済みのファイルが生成されるようになっています。
ただ、これらの機能がすべてのユーザーにとって使いやすいツールではないようです。ヒューマンサイエンスでは、お客様から次のような課題を多く耳にしました。
1-1. コピペやドラッグアンドドロップは面倒
MicrosoftのOfficeアプリケーションには標準で翻訳機能が備わっています。
たとえば、Wordの場合、「ドキュメントの翻訳」と「選択した文字列の翻訳」の2つの方法で翻訳することができます。
Word 2013のデフォルトの翻訳機能
「ドキュメントの翻訳」で翻訳する場合、インターネット経由でファイル内のテキストがすべて送信され、ウェブブラウザが開き、翻訳が表示されます。Wordファイル形式で翻訳を保存したい場合は、ウェブブラウザに表示された訳文をWordにコピペしなければなりません。
また、後者の場合は、翻訳したいテキストを選択してから「選択した文字列の翻訳」をクリックするとWordの画面右側に訳文が表示されます。その訳文をWordに反映させるには、「挿入」ボタンをクリックする必要があります。
つまり、ファイルの全体を翻訳するときも、一部の文章だけを翻訳するときも、翻訳を行うのに複数回クリックしなければなりません。
オンライン自動翻訳ツールを使う場合は、該当のWordファイルをドラッグアンドドロップします。ファイルの翻訳が終わったら、「ダウンロード」ボタンをクリックして翻訳版のファイルを取得します。
日常的に翻訳を行っている方からは、これらの操作がとても「わずらわしい」と伺ってきました。
1-2. 翻訳がちょっとおかしい
Microsoft標準の翻訳機能で得られる訳文は、現在のオンライン自動翻訳ツールと比べて、精度が低いことがよくあります。
選択範囲が広すぎると、途中までしか翻訳されないケースもあります。
たとえば、Word 2013で弊社の英語版ホームページを日本語に訳すと次のようになります。
原文:
Human Science is a leading company in the Japanese localization industry specializing in the IT fields, and also provides services for localizing a wide range of manuals into Japanese and other multiple languages using cutting-edge technology and tested experience.
Word 2013の翻訳機能の訳文:
人間科学は、IT 分野に特化した日本語ローカライズ業界のリーディング カンパニーとも日本語と最先端の技術を使用して他の複数の languages に幅広いマニュアルをローカライズするためのサービスを提供し、テスト経験。
最新の自動翻訳で得られるような流暢な訳文ではありません。また、この例の訳文には「languages」という英語残りがありますが、ところどころ翻訳されないこともよくあります。
1-3. 文字色や書式の設定が解除されてしまう
一般的なWordファイルには、太字や下線、文字色など、多くの書式が設定されています。
しかし、Microsoft標準の翻訳機能や一般的なオンライン自動翻訳ツールでは、翻訳時にこれらの書式設定が解除されるため、翻訳版のファイルに太字や文字色が残りません。
そのため、翻訳版のファイルでも原文と同じように太字や文字色を使いたい場合は、ユーザーが手作業で修正する必要があります。
また、「選択した文字列の翻訳」では、選択した文字列が複数行の場合、1列で翻訳されてしまいます。そのため、翻訳版のファイルでも同じようなレイアウトにしたい場合は、とても手間がかかります。
1-4. セキュリティリスクへの対応
たとえば、Word 2013で「ドキュメントの翻訳」をクリックすると、次のメッセージが表示されます。
「Wordは文書をセキュリティで保護されていない形式でインターネットを介して送信します」とあります。ちょっと不安になりますよね。
(注:Word 2016で同様の操作を行うと、「テキストが保護された形式で送信されます」と表示されます)
また、無料で提供されているオンライン翻訳ツールの多くでは、翻訳対象のテキストが二次利用されることがあります。
機密性の高いビジネス文書を翻訳する際にこれらのツールは使えません。
2. MTrans for Officeではそれらの課題を解決
MTrans for Officeは、このような既存の課題を解決し、より使いやすくより高精度の自動翻訳ソリューションを提供します。
2-1. 操作がかんたん
わずらわしいドラッグアンドドロップやコピペの作業は不要です。
MTrans for Outlookの翻訳メニュー
MTrans for Officeをインストールすると、各アプリケーションにメニューが追加されます。
「翻訳」ボタンを1回クリックするだけで、メールやファイル全体、または選択範囲を翻訳することができます。翻訳のために、コピペしたり、ウェブブラウザを開いたりする必要はありません。
2-2. 読みやすく精度の高い翻訳
MTrans for Officeでは最新の自動翻訳テクノロジーを採用。高い翻訳精度を期待できます。
さらに、自動翻訳エンジンの種類を選べるのも大きな特長です。
品質要件やポリシーに合わせて、最適なエンジンをお選びになれます。
先程の訳文をMTrans for Officeで翻訳すると次のようになります。
原文:
Human Science is a leading company in the Japanese localization industry specializing in the IT fields, and also provides services for localizing a wide range of manuals into Japanese and other multiple languages using cutting-edge technology and tested experience.
Word 2013の翻訳機能の訳文:
人間科学は、IT 分野に特化した日本語ローカライズ業界のリーディング カンパニーとも日本語と最先端の技術を使用して他の複数の languages に幅広いマニュアルをローカライズするためのサービスを提供し、テスト経験。
MTrans for Officeの訳文:
ヒューマンサイエンスは、IT分野に特化した日本のローカライゼーション業界のリーディングカンパニーであり、最先端の技術と実証済みの経験を使用して、幅広いマニュアルを日本語などの複数の言語にローカライズするサービスも提供しています。
MTrans for Officeの訳文は、先程の訳文と比べると、とても読みやすく、正確です。
2-3. 文字色や書式の設定もそのままに
ヒューマンサイエンスには、長年の自動翻訳ソリューションの研究・開発を通じて、自動翻訳のさまざまな課題に対応してきました。
MTrans for Officeでもそれらの経験が生かされています。
ヒューマンサイエンスの独自の技術により、高度な再現性を実現します。
2-4. 安心のセキュリティ
自動翻訳に関わるすべての通信とデータは暗号化されます。
また、一般的なオンライン翻訳ツールのように、翻訳対象のテキストが二次利用されることはありません。
機密性が高い文書を翻訳される場合でも安心してご利用になれます。
3. 無料トライアルのご案内
「今すぐに試してみたい」という企業様を対象に、無料トライアルをご用意しております。
MTrans for Officeは、「メールの翻訳を少しでも楽にしたい」、「提案書や見積書を簡単に翻訳したい」という方にピッタリのソリューションです。
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説明いらずで、すぐに使える直感的なインターフェースとなっており、インターネットに接続できれば、国内、海外、どこにいてもスタッフ全員がカンタンにMTransを使ってOffice製品の翻訳をすることが可能です。
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