前回、機械翻訳にかける前に品質を向上するために原文をプリエディットする作業についてお話しました。
機械翻訳にかけただけでは、訳文の品質が十分でない場合も多いため、機械翻訳をかけた後にも、訳文をよりよく修正する必要があります。この作業を、「ポストエディット」といいます。
ただし、ひとことで「ポストエディット」といっても目標とする品質基準により、どこまで修正するのかは異なってきます。
「原文の内容が正確に伝わればいい」のか、「流暢さ」や「読みやすさ」まで求めるのか。
修正作業に時間がとられすぎて、人による翻訳よりコストがかかってしまうと、機械翻訳を使う意味がありませんよね。
使用するエンジンのアウトプットの品質やポストエディットにかかるコストを考慮したうえで、プロジェクトごとにどのレベルまでポストエディットするのかを決めることが大切です。
関連サービス
ポストエディット支援ツール MTrans Post-Edit Booster
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ブログ執筆担当
徳田 愛
・機械翻訳コンサルタントとして、日本企業に向けた
機械翻訳導入やプロセス構築のコンサルティングを行う。
・多言語翻訳を左右する原文品質を重要視し、
和文ライティング工程も担当機械翻訳に適した
マニュアル作成のコンサルティングも実施。
・機械翻訳関連の以下の発表も担当。
– 2013年 第23回JTF(一般社団法人日本翻訳連盟)翻訳祭
「多言語における機械翻訳へのアプローチ
~評価とプロセスの観点から~」講演
– 2014年 AAMT(アジア太平洋機械翻訳協会)機械翻訳フェア
「機械翻訳を使いこなす~品質と生産性の向上のために~」