当たり前ですが、翻訳する際は、原文の内容を正しく理解して翻訳する必要があります。もちろん、機械翻訳も同じです。
特に機械翻訳の場合は、前後の文脈を理解できないため、原文をより機械が翻訳しやすい形に修正する必要があるのです。
この機械が翻訳しやすいように原文をリライトする作業を、「プリエディット」といいます。
プリエディットは、複数の言語に翻訳する際に、特に効果的です。
たとえば、5言語に翻訳する場合を考えてみましょう。
機械が原文を1か所勘違いしてしまうと、5言語全てに誤訳が発生してしまいます。
これを、逆の見方をするとどうでしょうか?
原文を1か所修正しておくだけで、訳文5か所分の修正をなくすことが可能なのです。
このように多言語翻訳の場合、原文の品質が悪いと、ポストエディットの工数が言語数の分だけ何倍にも膨れ上がってしまうため、コスト削減や品質向上を図る際に、プリエディットはとても重要なのです。
下記はヒューマンサイエンスが過去に手がけたプロジェクトでのプリエディットによる品質向上率のグラフです。
英語から日本語とスペイン語に展開する際、プリエディットを行わずに機械翻訳した場合のアウトプットと、プリエディットを行って機械翻訳した場合のアウトプットの品質を比較しました。統計ベースとルールベースの2種類のエンジンで検証を行い、訳文ごとに品質を4段階(Excellent、Good、Medium、Poor)で評価した結果です。
プリエディットした後では、いずれの言語、いずれのエンジンでも、ExcellentとGoodが増え、品質が向上していることがわかります。
プリエディットに関する、相談・見積・提案は無料です。
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