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特許翻訳がAI台頭でなくなる?翻訳者とAI翻訳の使い分け方

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2026.2.20

特許翻訳がAI台頭でなくなる?翻訳者とAI翻訳の使い分け方

目次

知的財産戦略において、特許翻訳の質は権利の成否を分ける極めて重要な要素です。近年、「AIの台頭により特許翻訳者は不要になる」といった議論も散見されますが、現場では「人かAIか」という二元論ではなく、両者の強みをいかに組み合わせるかが検討され、実践されています。本記事では、翻訳者とAI翻訳、それぞれのメリット・デメリットを整理し、実務における最適な使い分けについて解説します。

1. 特許翻訳とは?

1.1 特許翻訳とは

特許翻訳とは、特許出願から審査、権利維持、さらにはライセンス交渉や侵害訴訟に至るまで、知財サイクルに関わる各種書類を言語変換する業務を指します。技術・法律・言語の三要素が高度に交わる専門分野であり、主な翻訳対象には、出願書類である「特許明細書」をはじめ、審査官からの指摘である「拒絶理由通知書」、それに対抗するための「意見書」や「補正書」など、権利化プロセス(知財サイクル)に不可欠な書類が含まれます。

パリ条約に基づく優先権主張出願やPCT(特許協力条約)経由の国内段階移行において、翻訳者は「技術内容の正確な伝達」と「各国法への適合」という二重の責任を負います。翻訳の質が、その後のオフィスアクションへの対応コストや、最終的な特許権の有効性に直結するため、一字一句の翻訳に高い正確性が求められます。

>特許翻訳とは?必要な場面からAI翻訳でできる部分とむずかしい部分、おすすめツールまでご紹介

1.2 特許翻訳がなくなるといわれる理由

AI翻訳の精度向上に伴い、特許翻訳のあり方は大きく変化しています。翻訳業界全体でAI活用が進む中、特許翻訳においても「翻訳者が不要になる」という説が浮上した背景には、特許文書が持つ「論理的で一貫した構造」がAIの学習に適しているという側面があります。

しかし、実務上は翻訳者が不要になるわけではありません。むしろ、専門知識と高度な翻訳技術を持つ翻訳者が、AI生成後の「ポストエディット(人間による確認・修正作業)」を担うことで、これまで以上のスピードと精度を両立させる仕組みが整いつつあります。

2. 翻訳者へ依頼するメリットとデメリット

AI翻訳と比べて翻訳者に翻訳を依頼するメリットとデメリットは以下のとおりです。

●メリット

・最高水準の翻訳クオリティ:誤訳や訳抜けのリスクを最小限に抑え、法的な厳密性を極めて高いレベルで維持できます。
・緻密な表現と用語の統一:文脈に即した用語の一貫性を保つだけでなく、繊細なニュアンスまで的確に表現可能です。
・未知の技術や新語への対応:AIが苦手とする最新技術用語や新語に対しても、技術背景を調査し、適切な訳語を導き出します。
・高度な専門知識:特許明細書をはじめとする特許翻訳特有の記述ルールや書式を熟知しており、実務上の不備がありません。
・戦略的意図と文化的背景の考慮:依頼側の意図を汲み取った表現の調整や、出願対象国の法規制や文化的背景に配慮した翻訳が期待できます。

●デメリット

・適任者の確保が困難:特許翻訳に特化した上級翻訳者は市場でも数が限られており、依頼先の選定や確保が容易ではありません。
・スピード面での制約:AI翻訳と比較すると処理速度で劣り、全工程を手作業で行うため、相応のリードタイムを要します。
・コストの負担:AI活用に比べて費用が高額になる傾向にあり、予算面での慎重な検討が必要となります。
・品質の属人化:翻訳者個人の経験やスキルに依存するため、仕上がりにばらつきが生じるリスクがあります。
・情報漏えいのリスク:外部への翻訳依頼には、物理的なデータのやり取りが介在するため、人為的なミスや不適切な管理による情報漏洩への対策が不可欠です。

3. 特許翻訳のAI翻訳のメリット・デメリット

専門翻訳者への依頼と比べてAI翻訳のメリットとデメリットは以下のとおりです。

●メリット

・素早く高精度な翻訳が可能:ニューラル機械翻訳の進化により、短時間で実用レベルの訳文を生成できます。
・継続的な精度の向上:学習データの蓄積やアルゴリズムの改善により、翻訳精度は日々進化し続けています。
・大量ドキュメントへの迅速な対応:数千ページに及ぶ資料であっても、一定の品質を維持したまま極めて短期間で処理可能です。
・コスト削減:人手による翻訳に比べ、外部コストを抑制できます。

●デメリット

・誤訳や訳抜けのリスク:法的な効力を持つ書類としては致命的なミスが発生する可能性があります。
・用語の不統一:同一文書内であっても、同じ単語に複数の訳語が使用されることがあり、用語がばらつくリスクがあります。
・新語への対応力の欠如:学習データに存在しない最新の技術用語や新語を正確に訳出することが困難です。
・類義語の訳し分け不可:日本語特有の似た意味を持つ言葉について、発明の意図に応じた適切な使い分けができません。
・フォーマットへの最適化不足:特許明細書独自の形式や特有の記述ルールに即した出力ができないことが多いです。
・意図や背景の反映が困難:依頼側の戦略的な意図や、対象国の文化的背景を汲み取った翻訳はできません。
・人による確認作業が必須:上記の欠点を補うため、最終的には専門家による精査(ポストエディット)が欠かせません。

4. 翻訳者依頼とAI翻訳の使い分け方

特許翻訳を効率化しつつ品質を維持するためには、どちらか一方に頼るのではなく、状況に応じた「使い分け」と「組み合わせ」が重要です。

4.1 両者のいいとこ取りを目指す

翻訳者への依頼とAI翻訳にはそれぞれ一長一短があります。重要なのは一方に偏ることなく、双方の強みを融合させることです。例えば、定型的な表現はAIに任せ、技術的な根幹や法的な表現の判断は人間が行うといった、メリットを最大限に引き出す手法が推奨されます。

4.2 AI翻訳+ポストエディットが最善策

現状の特許翻訳において、スピード、精度、クオリティのすべてを高い次元で満たす最善のワークフローは、「AI翻訳」に「特許翻訳の上級翻訳者によるポストエディット」を組み合わせることです。AIによる迅速な下訳をベースに、専門家が精査を加えることで、単なる人手翻訳やAI翻訳単体では到達できない効率と信頼性を実現できます。

4.3 AI翻訳の環境構築と外注の判断基準

まずは、セキュアなAI翻訳環境を社内に構築し、内製化を進めることから始めるのが有効です。日常的な調査資料や社内共有用の翻訳であれば、内製での対応で十分な効果が得られます。一方で、権利化に直結する重要な出願書類や、社内リソースではポストエディットが対応しきれない難解な案件については、品質担保のために迷わず専門会社へ外注することをお勧めします。

5. AI翻訳なら「MTrans for Office」がおすすめ

5.1 「MTrans for Office」とは

特許関連書類をはじめ、さまざまなビジネス文書を手軽に翻訳できるAI翻訳ツールとして「MTrans for Office」があります。MTrans for Officeは、Microsoft OfficeのWord、Excel、PowerPointに統合されたAI翻訳アドインで、日常的に使用するOffice文書をそのままの形式で翻訳できる便利なツールです。ニューラル機械翻訳技術を採用しており、文脈を考慮した自然で正確な翻訳を実現しています。特許明細書や技術文書など、専門性の高い文書であっても、Officeファイルのまま翻訳作業を進められるため、業務フローを大きく変えることなくAI翻訳を導入できる点が特徴です。

• Office上で直接翻訳
ファイルの移動やコピー&ペーストの手間が不要。普段使い慣れた画面からそのまま翻訳作業が行え、専門家の時間を有効活用できます。

• 4つの翻訳エンジンを選択可能
DeepL、Google、Microsoft、ChatGPT(OpenAI)から、用途や専門分野に応じて最適なエンジンを選べます。

• 固有名詞の事前登録
会社名や製品名、専門用語などを事前に登録することで、専門的な内容の誤訳を防止し、正確な翻訳を実現します。

• 高いセキュリティ
機密性の高い文書も安心して翻訳できるため、社内の専門家が扱う重要な資料にも最適です。

>Officeを簡単翻訳ソフトMTrans for Office

5.2 ポストエディット(MTPE)サービス

特許関連書類などの重要な文書を翻訳する際、AI翻訳だけでは正確さやニュアンスに不安が残ることがあります。そうした場合には、ヒューマンサイエンスの「ポストエディット(MTPE)サービス」のご利用をおすすめします。

• 専門翻訳者による徹底チェックと修正
AI翻訳(MT)の結果を、特許翻訳のプロの翻訳者が細部まで確認し、技術的正確性と法的妥当性を確保します。これにより、誤訳や不自然な表現、法的リスクを最小限に抑えることができます。

• スピーディーかつ高品質なサービス
AI翻訳のスピードと、専門家による品質保証を両立。従来の翻訳よりもコストを抑えつつ、短納期で高品質な翻訳文を提供します。特に大量の文書や短期間での納品が求められる場合にも最適です。

• 安心してご利用いただけるサポート体制
ご要望や用途に応じて、用語統一やスタイルガイドの適用など、きめ細やかな対応が可能です。翻訳後のご質問や修正依頼にも迅速に対応し、安心してご利用いただける体制を整えています。

>ポストエディット(MTPE)代行サービス

6. まとめ

今後の特許翻訳は、AIを高度な補助ツールとして使いこなし、そこに人間の専門性を「付加価値」としていかに上乗せできるかが鍵となります。AIによる効率化と、専門家による確かな品質管理を両立させることが、変化の激しい知財実務において不可欠な視点と言えるでしょう。

ヒューマンサイエンスでは、セキュアなAI翻訳環境「MTrans for Office」の提供から、専門翻訳者によるMTPEサービスまで、貴社のニーズに合わせた柔軟なソリューションをご提案します。MTrans for OfficeではDeepL、Google、Microsoft、ChatGPTの翻訳エンジンを利用できます。ChatGPTは翻訳エンジンとして活用できるだけではなく、プロンプト次第で文章の書き起こしや書き換え、文章校正をすることができます。14日間の無料トライアルも受け付けています。お気軽にお問い合わせください。

MTrans for Officeの特長

① 翻訳できるファイル数、用語集に制限はなく定額制
② Office製品からワンクリックで翻訳できる!
③ API接続でセキュリティ面も安心
・さらに強化したいお客様にはSSO、IP制限などもご提供

④ 日本企業による日本語でのサポート
・セキュリティチェックシートへの対応も可能
・銀行振込でのお支払いが利用可能

>Officeかんたん翻訳ソフトMTrans for Officeとは

 

 

Office製品簡単翻訳ソフト「MTrans office」のご紹介

 

 

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