
秘密保持契約(NDA: Non-Disclosure Agreement)の翻訳は、海外企業との取引やM&A(合併・買収)、共同開発、外国人への業務委託など、国際的なビジネスシーンで必要不可欠です。しかし、契約書の翻訳には、法的な正確さや明確な表現が求められ、翻訳ミスや内容理解の不足は大きなリスクにつながります。日本と海外では契約に対する考え方や商習慣が異なるため、直訳では対応できない場合も多く、専門知識が不可欠です。本記事では、秘密保持契約の翻訳に必要な知識や翻訳方法、依頼時の注意点について解説します。
契約書の翻訳方法とは?翻訳時の注意点と精度を上げる方法を解説!
- 目次
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- 1. 秘密保持契約の翻訳の課題
- 1.1 秘密保持契約の翻訳が必要になるシーン
- 1.2 秘密保持契約の翻訳にまつわる課題
- 2. 秘密保持契約の翻訳に必要な前提知識
- 2.1 日本と諸外国とは契約に関する考え方・文化が異なる面がある
- 2.2 法的な正確さが求められる
- 2.3 明確かつ誤解のない表現が求められる
- 2.4 英文の秘密保持契約書には、専門用語、慣用表現、国際的な商取引に関するルールがある
- 2.5 翻訳ミスが原因で損害賠償・信用失墜などにつながるリスク
- 3. 秘密保持契約の翻訳方法
- 3.1 機械翻訳ツールの社内利用とポストエディット代行
- 3.2 翻訳会社への外注
- 4. 秘密保持契約の翻訳を依頼するときの注意点
- 4.1 翻訳会社の選定基準
- 4.2 翻訳方法の確認(機械翻訳ツール・人)
- 4.3 ポストエディット、チェック体制の確認を徹底する
- 4.4 セキュリティ体制
- 5. 「MTrans for Office」とヒューマンサイエンスの支援サービスのご紹介
- 5.1 「MTrans for Office」とは
- 5.2 ポストエディット(MTPE)サービス
- 6. まとめ
1. 秘密保持契約の翻訳の課題

海外企業や外国人と取引を行う際には、秘密保持契約の翻訳が必要となり、その過程でさまざまな課題が生じます。
1.1 秘密保持契約の翻訳が必要になるシーン
秘密保持契約の翻訳が求められる場面は多岐にわたります。たとえば、海外企業との取引やM&Aを行う場合、双方が契約内容を正確に理解するために翻訳が不可欠です。また、海外企業との共同開発や技術提携の際にも、知的財産や機密情報の取り扱いについて明確に合意する必要があります。さらに、外国人に業務を委託する場合も、秘密保持契約を翻訳して締結することで、情報漏えいのリスクを最小限に抑えることができます。
1.2 秘密保持契約の翻訳にまつわる課題
秘密保持契約の翻訳には、いくつかの課題があります。まず、翻訳ミスや内容の理解不足があると、重大なリスクにつながる可能性があります。契約書の文言ひとつの誤訳が、法的なトラブルや情報漏えいの原因となることも少なくありません。また、国や地域によって商習慣や法制度が異なるため、単なる直訳では現地の実情に合わない場合があります。こうした違いを踏まえたうえで、適切な表現や条項を選択することが求められます。
2. 秘密保持契約の翻訳に必要な前提知識

秘密保持契約(NDA)の翻訳には、単なる言語スキルだけでなく、契約書特有の知識や注意点が求められます。ここでは、翻訳者が押さえておくべき主な前提知識について解説します。
2.1 日本と諸外国とは契約に関する考え方・文化が異なる面がある
日本と海外では、契約に対する基本的な考え方や文化が異なります。日本では信頼関係や暗黙の了解が重視される傾向がありますが、海外では契約書に明記された内容がすべてであり、書面にない事項は認められない場合が多いです。こうした違いを理解した上で翻訳することが重要です。
2.2 法的な正確さが求められる
秘密保持契約は法的効力を持つ文書であるため、翻訳には高い正確性が求められます。曖昧な表現や誤訳があると、契約の内容が正しく伝わらず、法的トラブルの原因となる可能性があります。
2.3 明確かつ誤解のない表現が求められる
契約書の翻訳では、誰が読んでも同じ意味に解釈できる明確な表現が必要です。曖昧な言い回しや多義的な表現は避け、誤解の余地がないように注意して翻訳することが求められます。
2.4 英文の秘密保持契約書には、専門用語、慣用表現、国際的な商取引に関するルールがある
英語の秘密保持契約書には、法律用語や契約特有の慣用表現、国際取引に関するルールが多く含まれています。これらの用語や表現を正しく理解し、適切に訳すためには、専門的な知識が不可欠です。
2.5 翻訳ミスが原因で損害賠償・信用失墜などにつながるリスク
秘密保持契約の翻訳ミスは、情報漏えいや契約違反につながり、損害賠償請求や企業の信用失墜といった重大なリスクを招くことがあります。そのため、翻訳作業には細心の注意が必要です。
3. 秘密保持契約の翻訳方法

秘密保持契約の翻訳方法には、主に以下の2つの手段があります。
3.1 機械翻訳ツールの社内利用とポストエディット代行
近年、機械翻訳ツールの精度は向上していますが、秘密保持契約のような専門性が高く、法的な正確性が求められる文書では、機械翻訳だけでは不十分な場合が多いです。そのため、まず機械翻訳ツールを利用し、その後、専門家によるポストエディット(翻訳後の修正・校正)を依頼する方法が推奨されます。これにより、コストを抑えつつも、正確性と信頼性を確保することができます。
3.2 翻訳会社への外注
もう一つの方法は、秘密保持契約の翻訳を専門の翻訳会社に外注することです。翻訳会社には法務分野に精通した翻訳者が在籍しているため、契約書の内容を正確かつ適切に翻訳してもらうことができます。特に重要な契約や、社内に法務や翻訳の専門知識がない場合には、翻訳会社への外注が最も安全で確実な方法と言えるでしょう。
4. 秘密保持契約の翻訳を依頼するときの注意点

秘密保持契約の翻訳を翻訳会社に依頼する際には、いくつかの重要なポイントを事前に確認しておく必要があります。以下に、依頼時に注意すべき主な点を解説します。
4.1 翻訳会社の選定基準
秘密保持契約の翻訳を依頼する際は、翻訳会社の選定が最も重要です。国際的な法的知識や実績があるかどうか、過去の翻訳事例や専門分野の対応力を確認しましょう。また、翻訳精度や品質管理体制、ダブルチェックやネイティブチェックの有無も大切な判断基準となります。
4.2 翻訳方法の確認(機械翻訳ツール・人)
翻訳会社がどのような方法で翻訳を行うのかも事前に確認しましょう。機械翻訳ツールを利用する場合と、専門の翻訳者が手作業で翻訳する場合では、品質やニュアンスの伝わり方に違いがあります。秘密保持契約のような重要文書は、できるだけ専門家による人力翻訳または、機械翻訳ツールの結果を専門家が確認・修正するポストエディットサービスを選ぶことが望ましいです。
4.3 ポストエディット、チェック体制の確認を徹底する
翻訳後のポストエディットやチェック体制が整っているかも重要なポイントです。誤訳や表現の揺れを防ぐため、複数人による校正やリーガルチェックが行われているかを確認しましょう。特に法的な用語や表現の正確性が求められるため、徹底したチェック体制が不可欠です。
4.4 セキュリティ体制
秘密保持契約の内容は機密性が高いため、翻訳会社のセキュリティ体制も必ず確認しましょう。情報漏えい防止のための管理体制や、データの取り扱い方法、社内の秘密保持契約の有無など、安心して依頼できる環境が整っているかを事前にチェックすることが大切です。
5. 「MTrans for Office」とヒューマンサイエンスの支援サービスのご紹介

5.1 「MTrans for Office」とは
MTrans for Officeは、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint、Outlook)上でワンクリックするだけで高品質な翻訳ができるサービスです。特に、自社内に専門家を抱え、日々多くの専門文書や資料を扱う企業の業務効率化に最適です。主な特長は以下の通りです。
・Office上で直接翻訳
ファイルの移動やコピー&ペーストの手間が不要。普段使い慣れた画面からそのまま翻訳作業が行え、専門家の時間を有効活用できます。
・4つの翻訳エンジンを選択可能
DeepL、Google、Microsoft、ChatGPT(OpenAI)から、用途や専門分野に応じて最適なエンジンを選べます。
・固有名詞の事前登録
会社名や製品名、専門用語などを事前に登録することで、専門的な内容の誤訳を防止し、正確な翻訳を実現します。
・高いセキュリティ
機密性の高い文書も安心して翻訳できるため、社内の専門家が扱う重要な資料にも最適です。
Officeを簡単翻訳ソフトMTrans for Office
5.2 ポストエディット(MTPE)サービス
秘密保持契約などの重要な文書を翻訳する際、機械翻訳だけでは正確さやニュアンスに不安が残ることがあります。そうした場合には、ヒューマンサイエンスの「ポストエディット(MTPE)代行サービス」のご利用をおすすめします。
・専門翻訳者による徹底チェックと修正
機械翻訳(MT)の結果を、契約書の専門知識を持つプロの翻訳者が細部まで確認し、原文の意図や法的なニュアンスを正確に反映するように修正します。これにより、誤訳や不自然な表現、法的リスクを最小限に抑えることができます。
・スピーディーかつ高品質なサービス
機械翻訳のスピードと、専門家による品質保証を両立。従来の翻訳よりもコストを抑えつつ、短納期で高品質な翻訳文を提供します。特に大量の文書や短期間での納品が求められる場合にも最適です。
・安心してご利用いただけるサポート体制
ご要望や用途に応じて、用語統一やスタイルガイドの適用など、きめ細やかな対応が可能です。翻訳後のご質問や修正依頼にも迅速に対応し、安心してご利用いただける体制を整えています。
6. まとめ
秘密保持契約の翻訳は、国際的なビジネスにおいて非常に重要な役割を果たします。契約書の翻訳には、言語スキルだけでなく、法的知識や各国の商習慣への理解、そして正確で明確な表現力が求められます。翻訳ミスは重大なリスクにつながるため、機械翻訳と専門家によるポストエディットの併用や、信頼できる翻訳会社への依頼が推奨されます。また、依頼時には翻訳会社の実績やチェック体制、セキュリティ対策を十分に確認することが大切です。
ヒューマンサイエンスではDeepL、Google、Microsoft、ChatGPTの翻訳エンジンを利用できる自動翻訳ソフトMTrans for Officeを提供しています。ChatGPTは翻訳エンジンとして活用できるだけではなく、プロンプト次第で文章の書き起こしや書き換え、文章校正をすることができます。MTrans for Officeは、14日間の無料トライアルも受け付けています。お気軽にお問い合わせください。
MTrans for Officeの特長
① 翻訳できるファイル数、用語集に制限はなく定額制
② Office製品からワンクリックで翻訳できる!
③ API接続でセキュリティ面も安心
・さらに強化したいお客様にはSSO、IP制限などもご提供
④ 日本企業による日本語でのサポート
・セキュリティチェックシートへの対応も可能
・銀行振込でのお支払いが利用可能












