弊社のセミナーやカンファレンスにご参加いただく方からよくお問い合わせいただくのが、
・「日本語から英語の翻訳でも機械翻訳の導入が可能なのでしょうか」
・「日英翻訳で機械翻訳を導入した事例はあるのでしょうか」
というご質問です。
社内で作成している技術資料やサービスマニュアルなどを、
できるだけコストと期間をかけずに機械翻訳(自動翻訳)で
英語に翻訳したいというご要望をお持ちの企業が増えてきています。
しかし、日本語から英語の機械翻訳については、
ヨーロッパ言語にくらべてまだ導入事例が少ないため、
「実際に機械翻訳を使って効果が出るの?」という疑問をお持ちの方が多いようです。
そこで、今回は日英翻訳に機械翻訳を導入した事例を一例としてご紹介します。
●サポートコンテンツへの日英機械翻訳導入
この事例の翻訳対象は、「日本語のサポートコンテンツ」です。
日本語のサポートコンテンツを
「コストと期間をかけずに機械翻訳で英語に翻訳したい」
というご要望で、弊社にご相談をいただきました。
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プロジェクト概要翻訳対象アイテム: IT製品のサポートコンテンツ
言語:日本語から英語
ボリューム: 1案件につき1~2万文字
※定期的に発生統計ベースのエンジンに使用できるコーパス:なし
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実はこちらのお客様は、「英語からヨーロッパ言語」では
すでに機械翻訳を導入されていました。
そのため、ヨーロッパ言語と同じエンジンを日英翻訳でも使用したところ、
品質が悪く、かえってコストや工数がかかってしまったという経験をお持ちでした。
そこで、弊社では日英機械翻訳に適したエンジンを
選定するところからお手伝いしました。
こちらのプロジェクトでは、コーパスとなる過去の翻訳メモリなどの
データは存在していないということでしたので、
ルールベースのエンジンで品質を検証の上、
最も良い品質が出たエンジンをプロジェクトに使用することにしました。
また品質基準については、お客様のご要望で
「意味が正確に伝われば多少不自然であっても良い」レベルでの
ポストエディットを実施することにしました。
●機械翻訳導入による効果
最適な機械翻訳エンジンを使用し、
「意味が正確に伝われば多少不自然であっても良い」レベルで
機械翻訳を行った結果、
を実現することができました。
お客様からは、
・以前導入して上手くいかずに苦労した
日英機械翻訳がスムーズに行えるようになり、大変助かった
・言語ごとに最適なエンジンがあることがわかった
・今後はサポートコンテンツ以外の社内文書や取扱説明書など、
他のコンテンツにも機械翻訳を導入していきたい
とのコメントをいただくことができました!
今回ご紹介した事例のように、日英翻訳であっても、
条件やワークフローによっては、
機械翻訳を使ってコスト削減や翻訳期間の短縮を実現することは十分に可能です。
ただし、「英語からヨーロッパ言語への翻訳」と、
「日本語から英語への翻訳」の場合では、
適した機械翻訳エンジンが異なる場合も多いので、
ぜひ最適なエンジンを選ぶようにしてください。
ぜひ一度、皆さんも現状のデータで機械翻訳の検証を行い、
・どれくらいの品質のアウトプットが出せるのか
・どれくらいコスト削減や翻訳期間短縮が可能なのか
・機械翻訳導入にあたって、何を準備すれば良いのか
といった点を確認されてみることをおすすめいたします。
ヒューマンサイエンスでは、日英機械翻訳のデータ検証や、
最適なエンジン、ワークフローのご提案も行っておりますので、
ぜひお気軽にお問い合わせください。
6/16には「日英機械翻訳活用セミナー」も開催し、
日英翻訳で機械翻訳(自動翻訳)を使いこなすための
ポイントをご紹介する予定にしていますので、ご期待ください!
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