2018年4月18日(木)にTAUS Global Content Summit Tokyo にて「NMTのポストエディット時に感じるストレスを和らげるために翻訳会社ができること」を発表いたします。
ニューラル機械翻訳(NMT)の翻訳精度は、過去のルールベース(RBMT)や統計ベース(SMT)の機械翻訳と比べて、著しく向上しました。この技術革新により、ローカリゼーションに対する顧客要件レベルは、品質の面においても納期の面においても、高まり続けています。
その一方で、機械翻訳の訳文を修正するポストエディターはストレスを感じています。NMTの問題の一つとして挙げられるのが「用語の不統一」です。そのため、ポストエディターは正しい用語を使うように万全の注意を払っています。ただ、最近ではカスタマイズ可能なMTエンジンも出てきたため、用語の問題は近い内に解消されるかもしれません。
それでは、カスタマイズ可能なMTエンジンでスタイルガイドのエラーも解消されることになるのでしょうか。
日本語の翻訳において、スタイルガイドには他の言語に比べて多くルールが定められています。さらに、スタイルガイドはクライアントや製品によって異なります。そのため、NMTの訳文に含まれるスタイルエラーや複雑なスタイルルールは日本のポストエディターにとって大きなストレスになっています。
NMTでの用語適用はいろいろなところで取り上げられていますが、スタイルの問題についてはこれまであまり語られていませんでした。
このプレゼンテーションでは、ヒューマンサイエンスがこの大きな課題にどのように対応し、ポストエディターの生産性向上を支援してきたのかを説明します。
TAUSとは、Translation Automation Users Societyの略で、翻訳に関連する企業などのメンバーによって構成されている会員組織です。機械翻訳やクラウド翻訳などのイノベーションを推進しています。
開催要項
- 日時
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- 2018年4月18日(木)9:00~17:00
※ヒューマンサイエンスが担当するのは11:40からのセッションです。
英語タイトル
What LSPs can do to support Post-Editors for addressing pain-points in NMT
プログラムの詳細はこちらをご覧ください。
https://www.taus.net/events/summits/73-taus-global-content-summit-tokyo
- 場所
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- オラクル青山センター
- 東京都港区北青山2-5-8
- 費用・参加方法
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TAUSの登録ページをご確認ください。
https://www.taus.net/events/summits/73-taus-global-content-summit-tokyo
スピーカー
宍戸 徹
2006年よりドキュメント制作会社にて翻訳業務に携わる。
外資系翻訳会社を経て、2017年5月にヒューマンサイエンスに入社。
これまでにプロジェクト マネージャー、翻訳者、レビューアなどの職務を担当。
また、DITA 導入のサポートや機械翻訳エンジンの初期品質調査などの経験を持つ。
ヒューマンサイエンスではソリューションコンサルタントとして従事。
機械翻訳実績
関連サービス、ブログ
機械翻訳連携ソリューション MTrans for Trados/MTrans for Memsource
自動ポストエディットツール MTrans Post-Edit Booster
オープンセミナー開催予定
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担当者:事業推進部 佐賀