2015年11月26日(木)に開催されるJTF(一般社団法人日本翻訳連盟)主催 第25回翻訳祭にて「次なる未来『トピック指向時代』の翻訳に挑む!~DITA・CMSの導入事例から明らかとなったトピック文書翻訳のベストプラクティス~」を発表します。
次なる未来『トピック指向時代』の翻訳に挑む!~
DITA・CMSの導入事例から明らかとなったトピック文書翻訳のベストプラクティス~
開催要項
- 日時
- 2015年11月26日(木)9:30~21:00
- ※ヒューマンサイエンスは、セッション3(14:30~16:00)で発表いたします。
- ※翻訳祭は9時から終日開催されております。
- 場所
- アルカディア市ヶ谷(私学会館)
〒102-0073 東京都千代田区九段北4-2-25 TEL:03-3261-9921 >>アクセス
講演の概要
国内企業の海外進出の加速化に伴い、大量のドキュメントを英語・多言語に早く、コストを抑えて翻訳するニーズが高まっている。
そうした中で、コンテンツの再利用や自動組版などの技術が注目されており、DITAやCMSなどを導入する企業も増加している。
DITAやCMSでは、1つの文書を細かいトピック(ファイル)に分割して管理する「トピック指向」という考え方が用いられるため、従来の章・節・項で構成される「ブック指向」の文書とは異なるアプローチが必要になる。
しかし、このトピック指向で必要とされるアプローチを理解せずに、従来と同じ方法やプロセスでDITAやCMSを導入してしまったがために、コスト削減や効率化という本来の目標を達成できなかったり、翻訳品質が低下してしまったりというような失敗例もよくお聞きする。
そこで、今回のセッションでは、DITAやCMSを導入している製造業メーカーなどの事例をもとに、よくある失敗例や問題点を紹介し、トピック指向の文書の制作時に必要となるプロセス構築や品質維持のためのポイントを取り上げる。
講演のポイント
・DITAやCMSの翻訳プロジェクトにおけるよくある失敗例
・DITAやCMSなどを導入した企業が翻訳プロセスで抱えている問題
・ブック指向(従来のドキュメント作成)とトピック指向の違い
・トピック指向が向いているケースと向いていないケース
・翻訳展開を見据えた日本語版設計と執筆
・品質を維持して、効率化を実現する翻訳プロセス構築の指針
・翻訳品質基準設定やスタイルガイド作成時のポイント
・トピック指向文書の翻訳プロジェクト事例
講師

徳田 愛
- ・ローカリゼーション・スペシャリスト
- ・2006年~2010年 多言語翻訳のプロジェクトマネージャー
- ・2011年~多言語翻訳を左右する原文品質を重要視し、和文ライティング工程も担当。和文制作から英語版、多言語版までの一連のプロジェクトの全工程管理を行う。
- ・現在は、企業に向けて翻訳のプロセス構築や品質管理のコンサルティング、翻訳しやすいドキュメントの作成支援なども行っている。

本多 秀樹
- ・日英・多言語翻訳コーディネーター歴3年
- ・ソフトウェアの UI やマニュアル、自動車修理書などの日英・多言語翻訳プロジェクトに従事
- ・翻訳者としてFA機器の英訳に従事
- ・日英・多言語翻訳における新たなパートナーの開拓を担当
- ・機械翻訳に関する調査・検証を通じ、技術翻訳における機械翻訳活用の可能性について研究
- ・2014年 TAUS(Translation Automation Users Society、翻訳自動化ユーザー協会)にて “The Importance of Understanding the Strengths of Different MT Engines (with Pre-editing focus)”を発表
- ・2014年10月 TC シンポジウムにて「機械翻訳の導入とプロセス ~機械翻訳を使いこなすためのフローデザイン~」を発表

澤田 祐理子
- ・ローカリゼーションスペシャリストとして、日本語版から英語版、多言語版までの翻訳プロジェクトに携わる
- ・機械翻訳の導入や複数のエンジンの品質評価・検証、エンジンベンダーとの情報交換などを担当
- ・企業に向けた英文品質の標準化やスタイルガイドの作成に携わり、機械翻訳しやすい原文の調査・検証も実施
当日は翻訳プラザにもブース出展し、翻訳サービスをご紹介しております。ぜひお立ち寄りください。
セッション参加ご希望の方は、JTF(一般社団法人日本翻訳連盟)のWebサイトから お申込みください。