1.MoodleMootとは
MoodleMootとは、Moodleを使っている人々が集まるカンファレンスで、日本ムードル協会が毎年2月に3日間開催しているイベントです。参加者は大学の教員が多く、他にも企業や学校のICTサービスを提供しているベンダーなども参加します。約70件の発表やワークショップがあり、各大学でMoodleをどう活用しているか共有されます。
スピーカーは大学教員が多く、英語での説明も半数ほどあります。コロナの影響でしばらくオンラインでの開催になっていましたが、今年は4年ぶりにリアルでの開催となりました。
2016年の開催開始から、このようなところで開催されてきました。
2016年 東京(東洋大学)
2017年 栃木(自治医科大学)
2018年 東京(武蔵大学)
2019年 静岡(静岡理工科大学)
2020年 熊本(オンライン)
2021年 沖縄(オンライン)
2022年 長崎(オンライン)
2023年 茨城(茨城キリスト教大学)
2.MoodleMoot 2023開催
今年2023年は4年振りにリアルの開催となりました。開催期間は2月15日(水)~2月17日(金)で、開催場所は茨城キリスト教大学(茨城県日立市)です。常磐線大みか駅の近くにあります。
▼大甕駅のホームから撮った茨城キリスト教大学
▼ムードル協会のWebサイトに掲載されていた学園配置図です。
・Conference site/会場:発表が行われた建物です。
・Cafeteria/食堂:スポンサーのブースが置かれた建物です。
こちらのスポンサーがブースを展示していましたので、ご紹介します。
・合同会社東雲研究所
発表内容:
実践:Moodleプラグイン開発(60分)
イーラーニングシステムを「セキュリティ上安全に」運用するために(60分)
クラウドサービス上でMoodleを稼働させるための注意点(60分)
・株式会社イーラーニング
発表内容:Moodleの未来 in Japan(40分)
・レゾナント・ソリューションズ株式会社
・株式会社インフォザイン
発表内容:CBT TAOクラウドJPを活用したオンラインアセスメントのご提案(60分)
・poodle
発表内容:Introducing Poodll NET: A hosted Moodle + Poodll service(40分)
・Class Technologies Inc.
・株式会社ヒューマンサイエンス
発表内容:「これさえ押さえればMoodle4系が使えるようになる!(下位バージョンからのスムーズな移行)」(40分)
▼弊社のブースの様子 ▼弊社の発表の様子
オンラインでも発表を聞くことができました。Moodleと連携したBigBlueButtonというウェビナーシステムが使用されていました。ムードル協会のホームページからMoodleのユーザ登録を行い、MoodleMoot2023のコースに自己登録します。そうすると、各発表をWeb会議システムで視聴することができます。
コースの自己登録の際には、登録キーが必要です。登録キーの入手方法については、ムードル協会や上記の参加スポンサーにご確認ください。
3.Moodle HQ来社
MoodleMoot 2023に出席するため、Moodle HQからAPACリージョンを担当しておられるMax氏が来日されました。それで前日に、ヒューマンサイエンスに来社していただきました。
Moodleの公式パートナーであるヒューマンサイエンスは、定期的(2~3ヶ月に1度ほど)にミーティングの機会を持ち、情報交換をしています。Max氏からは製品情報や開発状況などについてお知らせがあり、ヒューマンサイエンスからは販売状況や顧客の利用状況や要望などをお伝えしています。
Maxさんからは次の情報をいただきました。
Moodle 4.1にバージョンアップした際、改善したところ
Moodle製品ロードマップ(製品の方向性、優先順位、進捗状況)
Moodle開発のアイデアについて
開発で力を注いでいること など
ヒューマンサイエンスからは、メンバーの紹介や上記の点に対する質疑などを行いました。昼食会ではすき焼きを食べに行き、Max氏はたいへん喜んでくださいました。「it was great to try sukiyaki」というコメントをいただきました。
来年のMoodleMoot 2024の開催については、まだ何も知らされていません。日本のどこで行われるか楽しみです。ぜひ、お近くの際は、足を運んでみてください。