ヒューマンサイエンスでは、世界的に広く利用されているLISA QA モデルをベースに早くから独自の品質評価モデルをつくり、品質管理とフィードバックによる翻訳者育成に力を入れてきました。昨年9月からJTF(一般社団法人日本翻訳連盟)翻訳品質評価ガイドライン検討会に1年にわたって参加し、第26回翻訳祭にて、検討会のメンバーとして「世界が見る翻訳の品質、日本が見る翻訳の品質」に登壇いたします。
近年ではISO 17100が翻訳品質に関わる国際規格として注目を集めていますが、世界には他にも翻訳品質の管理や評価を目的とした規格や評価基準が存在します。このセッションでは、海外の複数の規格と最新の翻訳品質評価方法をご紹介し、それぞれにどのような特徴があるのか、どのようなアプローチで翻訳品質を管理・評価しているのかをご説明します。
また、今年7月に実施した「JTF翻訳品質評価方法に関する業界アンケート」の分析結果を発表し、国内での翻訳品質に対する取り組みの状況についてもご紹介します。
後半のパネルディスカッションでは、こうした内容を踏まえ、「翻訳の品質」という大きなテーマについて話し合います。どのような意見が飛び出すのか、どうぞご期待ください。
講演のポイント
■海外の規格から見える翻訳の品質に対する取り組み
·中国:GB/T 19363.1-2008 Specification for translation service –Part 1: Translation
·カナダ:National Standard of Canada, Translation Services, CAN/CGSB-131.10-2008
·米国:ASTM F2575 -14 Standard Guide for Quality Assurance in Translation
·米国:SAE International Surface Vehicle Standard Translation Quality Metric
■海外の最新の翻訳品質評価方法の紹介
·TAUSの品質管理フレームワークDQFとMQM
■「JTF翻訳品質評価方法に関する業界アンケート」の結果分析
■日本の翻訳会社の担当者が語る品質に対する取り組み
■世界が見る翻訳の品質 vs. 日本が見る翻訳の品質
■翻訳の品質管理に規格やガイドラインを役立てることは可能か
開催要項
- JTF翻訳祭
- 「考えよう、翻訳のこと ~ともに歩む翻訳の未来へ~」
- 日時
- 2016年11月29日(火) 9:00~17:15
- 場所
- アルカディア市ヶ谷(私学会館) 〒102-0073 東京都千代田区九段北4-2-25 TEL:03-3261-9921
翻訳祭に関する詳しい情報は こちら のサイトからご覧ください。
ヒューマンサイエンス参加セッション
- 「世界が見る翻訳の品質、日本が見る翻訳の品質」
- 日時
- 2016年11月29日(火) 14:30~16:00
- 場所
- 5階 大雪の間 西
ヒューマンサイエンスが参加するJTF翻訳品質評価ガイドライン検討会の発表は、トラック2のセッション3で行われます。 セッションに関する詳しい情報は こちら のサイトからご覧ください。