自動翻訳をすでに導入されている方も多いかと思いますが、その品質に不満を感じることはないでしょうか?
最近の自動翻訳技術から得られる翻訳文は、以前のものに比べて、非常に精度が高まりました。一部では、「ヒトによる翻訳と同等」という評価もあります。
ここまで精度が高いと言われている自動翻訳の品質ですが、翻訳文を全く修正しなくてもよいのでしょうか。
1. 高精度の自動翻訳に修正は不要?
例文をあげてみます。
Visit http://www.abc-sample.com for more information.
(注意:URLはサンプルです。アクセスしてもページは表示されません)
という英文を翻訳すると、
詳細については、http://www.abc-sample.comを参照してください。
という結果になりました。
翻訳として一見問題が無いように見えます。ただよく確認してみると、コロンが全角になっています。
本来であればURLをクリックするだけでリンク先が表示されるはずなのに、一部の記号が全角になっているために、リンクが全く機能しません。こうなると読者の使用感を著しく損ねることになり、場合によっては、ブランドのイメージ低下につながってしまう恐れがあります。
2. 翻訳文のブラッシュアップ作業に影響を与える「記号の編集作業」
一般的な翻訳フローには、翻訳文の見直し・修正という作業があります。目的は、「翻訳内容をブラッシュアップして、自然な翻訳文に仕上げる」ことです。
高い精度を誇る最新の自動翻訳でも例外ではなく、ブラッシュアップが必要な翻訳文がところどころ存在するため、ポストエディットという作業を通じて翻訳文をきれいに仕上げる必要があります。
ただ、このポストエディット作業では、他にも注意すべきポイントがあります。それが「記号の編集作業」です。
最初の例にあげたように、ポストエディットや翻訳の見直し作業では、翻訳文自体の修正と同じくらいに記号の処理が重要になります。正しく処理しないと、例としてあげたリンクのように、正常に動作しなくなることがあるからです。「全角のコロンを半角に修正」したり、「スラッシュ前後の不要なスペースを削除」したりと、記号に関するチェックポイントは多々あります。
しかし、自動翻訳システムでは記号のルールを指定できないことが多く、ポストエディット作業者がこれらの記号の修正に悪戦苦闘しています。
以前、ヒューマンサイエンスがポストエディット作業者を対象に行ったアンケートでは、
「記号の修正は機械が得意そうなことなのに、なぜこのようなエラーが残るのか?」
「記号の修正が多すぎて、翻訳文のブラッシュアップに時間をかけられない」
といった回答が多く寄せられました。
3. それ、ヒューマンサイエンスが解決します!
そんなポストエディット作業者のお悩みを解決すべく、ヒューマンサイエンスでは「MTrans Post-Edit Booster」を開発いたしました。
MTrans Post-Edit Boosterは、SDL Trados Studioのアドインとしてご利用になれます。
使い方はとても簡単。アドインをインストールして、記号のルールを設定するだけです。あとは、Tradosのいつもの操作と同じようにプロジェクトを作成するだけです。「コロンを全角から半角に置換」や「スラッシュ前後の不要なスペースを削除」などといった記号に関するルールに沿って、訳文に対して修正が自動的に行われます。
ポストエディット作業者は、ファイル開くときには記号に関するミスが自動的に修正されているので、翻訳文のブラッシュアップにさらに集中できるようになります。
編集時間の短縮はもちろん、不要な修正を効率的に減らせることで作業を快適に進められるようになります。ポストエディット作業で似たようなお悩みを抱えていらっしゃる方はぜひお問い合わせください!
MTrans Post-Edit Boosterの詳細についてはこちらをご覧ください。
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