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機械翻訳実績

【実績】外資系ITメーカー様:サポートコンテンツの日英翻訳に機械翻訳を導入

「以前導入した際に上手くいかずに苦労した日英機械翻訳がスムーズに行えるようになり、大変助かりました。」


お客様からのご要望

お客様からのご要望

こちらのお客様は、外資系の企業ということもあり、すでに英語からヨーロッパ言語の翻訳では機械翻訳を導入されていました。しかし、日英翻訳においても、ヨーロッパ言語と同じエンジンを使用して機械翻訳を導入しようとしたところ、品質が悪く、かえってコストや工数がかかって失敗したという経験をお持ちでした。

そこで、弊社では日英翻訳に適した機械翻訳エンジンをご提案させていただき、ポストエディットの実施まで対応させていただきました。

その結果、従来の人による翻訳と比べて、日本語から英語への翻訳コストおよびリードタイムを「40%」も削減することに成功しました。




ヒューマンサイエンスのソリューション

ヒューマンサイエンスでは、日英翻訳での機械翻訳導入を成功させるために、以下のコンサルティングサービスをご提供させていただきました。

ヒューマンサイエンスのソリューション


こちらの案件では、以下のステップで機械翻訳導入をサポートさせていただきました。

ステップ


①日英翻訳に適した機械翻訳エンジンのご提案

機械翻訳エンジンにより、得意な言語や分野は異なります。例えば、同じドキュメントを翻訳しても、使用する機械翻訳エンジンによって、品質が大きく異なってきます。

そのため、機械翻訳を導入する際には、対象のドキュメントや言語に適した機械翻訳エンジンを選定するということが大変重要なポイントとなります。
今回は、

・機械翻訳エンジンの運用費用はあまりかけたくない
・翻訳メモリなどの過去の翻訳データは存在していない
・サポートコンテンツのため、訳文の品質は、意味が正確に伝われば多少不自然であっても良い

というお客様のご要望をふまえた上で、複数の候補の中から、日英翻訳に適した機械翻訳エンジンをお客様にご提案させていただきました。事前にご提案したエンジンで品質検証と費用対効果の試算を行い、機械翻訳導入による効果が見込めることを確認した上で、正式に機械翻訳を導入しました。


②品質基準の設定

機械翻訳の導入を成功させるためには、「ポストエディット」と呼ばれる機械翻訳後の訳文修正作業において、目標とする品質基準を事前に定めておくことも重要です。事前に品質基準を定めておくことで、ポストエディット工程で過剰品質になったり、過剰コストがかかったりするのを防ぐことができます。

次の図は、目標とする品質基準とポストエディットにおける3段階の修正レベルの相関図です。

相関図

今回は「対象がサポートコンテンツのため、訳文の品質は、意味が正確に伝われば多少不自然であっても良い」というお客様のご要望がありましたので、機械翻訳の修正量が一番少ない「ラピッドエディット」というレベルでポストエディットを実施することにしました。

「ラピッドエディット」では、読みやすさという観点での修正は行わないため、意味が正確に伝われば、多少不自然な表現や用語があっても、修正はしないという方針となります。こちらの方針でポストエディットを実施した結果をサンプルとしてお客様にご確認いただき、目標とする品質に達していることをご確認いただきました。


③ポストエディットの実施

ポストエディットの実施にあたっては、「ラピッドエディット」のレベルにおいての修正観点をチェックリストにまとめて、品質基準および修正観点を明確にし、担当者と共有した上でポストエディットを実施しました。




お客様の声

以前に導入して上手くいかずに苦労した日英機械翻訳がスムーズに行えるようになり、大変助かりました。

ヨーロッパ言語と同じ機械翻訳エンジンを使用して失敗したため、日英翻訳では機械翻訳は難しいのかとあきらめていましたが、対象言語に適したエンジンを使用することで、日英翻訳であっても機械翻訳が活用できることがわかりました。

サポートコンテンツの日英翻訳にかかるコストとリードタイムを短縮することができ、US本社からも評価されています。

今後はサポートコンテンツ以外の社内文書や取扱説明書など、他のコンテンツにも機械翻訳を導入していくことを検討しています。


ヒューマンサイエンス担当者から

担当者

日英翻訳で機械翻訳導入をサポートさせていただいた事例です。最適なエンジンを選定し、事前に品質検証や品質基準の設定をしっかりと行った上で機械翻訳を導入することで、日英翻訳であっても翻訳コストとリードタイムの削減を達成することができました。

弊社のセミナーやカンファレンスにご参加いただいた方からも

・「日本語から英語の翻訳でも機械翻訳の導入が可能なのでしょうか」
・「日英翻訳で機械翻訳を導入した事例はあるのでしょうか」

とのお問い合わせをよくいただきますが、日英翻訳であっても、機械翻訳を使ってコスト削減や翻訳期間の短縮を実現することは十分に可能です。

今後は社内文書や取扱説明書などにも機械翻訳の導入をご検討中ということですので、引き続き、それぞれの対象ドキュメントに合わせたプロセスの設計にぜひ一緒に取り組ませていただければと考えております。