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機械翻訳ブログ

最終更新日: 2017/11/10

【報告】TCシンポジウム2017(京都開催)で発表しました

2017年10月5日(木)に、TCシンポジウム2017京都で
「翻訳業務の生産性を向上させる3つの視点~翻訳品質・プロセスの見える化、最適化、自動化~」
というテーマで発表いたしました。

今回の発表では、翻訳業務全体の生産性向上をはかるための業務改善の視点と進め方を、
実際のお客様の事例を紹介しながら説明させていただきました。
発表後にご協力いただいたアンケートからは、みなさまの機械翻訳への関心の高まりが伺えました。

そこで、今回の記事では、発表内でご紹介した事例の中から、
機械翻訳導入によって翻訳の生産性向上に成功されたお客様のケースを
簡単にご紹介させていただきます。

ある精密機器メーカーのA社様は、カタログやマニュアル、技術資料などの多種多様なドキュメントを
社内で日本語作成から英語翻訳まで進められていました。
しかし、年々増えていくドキュメント量に翻訳が追い付かず、
社内の翻訳者さんは連日残業を強いられている状況でした。
そこで、機械翻訳導入をゴールに設定し、
翻訳者さん一人あたりの生産性を向上させることを目指されました。

「生産性向上」というとただ単にシステムなどを導入して
コストや工数を削減することと思われがちですが、
そうした短絡的な解決策では真の生産性向上には結びつきません。

特に、機械翻訳においては、
「訳文の品質が想定していたより悪く、修正に時間がかかりすぎる」
「人によって修正度合いに大きな差があり、品質を調整するのに手間がかかりすぎる」
といった失敗例をよくお聞きします。

弊社では、こちらのお客様に対して、
「見える化」「最適化」「自動化」というフレームワークを用いて、
機械翻訳導入までのお手伝いをさせていただきました。

 

●見える化

機械翻訳の導入にあたっては、まず機械翻訳の品質を「見える化」するということが
重要な一歩となります。
こちらのお客様のケースでは、現状のカタログ、マニュアル、技術資料などの
ドキュメントの種類ごとに機械翻訳エンジンで翻訳を行い、
機械翻訳で実現できる翻訳の品質を「見える化」しました。
機械翻訳直後の訳文品質を評価した結果、技術資料であれば、
ターゲット読者が関連会社のサービスエンジニアであり、要求品質はそれほど高くなく、
機械翻訳後のブラッシュアップにも工数がそれ程かからないため、
導入により工数を削減できるという試算になりました。

01_見える化

 

●最適化

費用対効果が見込めることがわかったら、次に最適なプロセスを設計します。
こちらのお客様のケースでは、まず品質基準を設定しました。
機械翻訳後の訳文をどこまでブラッシュアップするのかについて、
ブラッシュアップが必要な観点(意味の正確さ、数値など)と
不要な観点(冠詞の正確さ、表現・表記統一、大文字・小文字の統一など)を明確にして
ガイドライン化しました。

このように、目標とする品質を明確にしておくことで、
不要な修正に工数をかけすぎてしまったり、
必要な修正がされていなかったりという失敗を防ぐことができます。

また、機械翻訳導入の効果をより引き上げるよう、作業の標準化にも取り組み、
翻訳工程表や機械翻訳システムの運用ルール、用語集管理ルールなどの標準類の作成も実施しました。

02_最適化

 

●自動化

このように最適なプロセスを設計した上で、機械翻訳を導入し、
今まで人が行っていた一次翻訳のフェーズを「自動化」しました。

「最適化」にて作成したガイドラインをもとに、
お客様社内の翻訳者さんに機械翻訳直後の訳文のブラッシュアップを進めていただいています。
また、現在も定期的に効果測定を行い、生産性の確認やプロセスの改善を行っています。

こちらのお客様のケースでは、機械翻訳の導入によって、翻訳の生産性を38%も向上されました。
単に機械翻訳エンジンを導入して自動化したのではなく、
導入までの過程で最適なプロセスの設計や標準類の作成も行うことができ、
品質・プロセスの標準化に取り組んだことが、大きな生産性向上につながったと言えます。

03_生産性向上

 

グローバル化が進み、翻訳しなければならないドキュメントが増大したり、
リリースまでの期間が短縮されたりという中で、
機械翻訳という選択肢を検討される方は非常に多いです。

しかし、「自動化」だけを急ぎ、ただ単に機械翻訳エンジンを導入するだけでは、
かえって無駄な工数やコストを増やす原因にもなりかねません。

真の生産性向上のためには、まずは品質・プロセスを「見える化」「最適化」した上で、
「自動化」できる部分にシステムや機械を導入していくことが重要です。

 

機械翻訳導入にあたっては、今回ご紹介した以外にも、
最適な機械翻訳エンジンの選定や、プリエディット(原文修正)の観点の明確化など、
検討すべきポイントはたくさんございます。

ヒューマンサイエンスでは、機械翻訳導入の効果を最大限に引き上げるために、
事前の品質評価・費用対効果の検証や、最適なプロセスのご提案などを
お手伝いさせていただいております。
機械翻訳を導入したいけれど何から取り掛かればよいのかわからない、
すでに機械翻訳を導入したけれど思ったような効果が上がっていないという方は
ぜひお気軽にご相談いただければと思います。

 

>>お問い合わせフォーム

フォームが使用できない場合は、hsweb_inquiry@science.co.jp宛に
お問い合わせ内容をメールにてお送りください。

もしくはお電話TEL:03-5321-3111にてお気軽にご連絡ください。

 

ブログ執筆担当

澤田 祐理子IMG_3756_2

・ローカリゼーションスペシャリストとして、
日本語版から英語版、多言語版までの翻訳プロジェクトに携わる。
・機械翻訳の導入や複数のエンジンの品質評価・検証、
エンジンベンダーとの情報交換などを担当
・企業に向けた英文品質の標準化やスタイルガイドの作成に携わり、
機械翻訳しやすい原文の調査・検証も実施。

 

 

 

 

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